不可能な夢にすぎなかった人類の月面着陸を一瞬にして達成可能な目標に変えてしまったケネディの演説
ジョン・F・ケネディ大統領が1961年5月25日に行った演説のビデオを見るたびに、私は鳥肌が立つ
「我が国は、60年代末までに人類を月面に着陸させ、安全に帰還させるという目標の達成に取り組むべきだ」
多くの人がそれは不可能だと思った
NASAの関係者の中にさえ、そう思った人がいた
彼はケネディに向かって、いつかは実現させたいが夢にすぎないとさえ言った
まだ十分な技術もなく、必要な技術を開発できるかどうかも確実ではなかった
彼は不可能なことを目標として掲げただけではなく、その達成期限まで決めてしまったのだ
1969年7月16日、ケネディ宇宙センターの39番打ち上げ台から打ち上げられたアポロ11号は、約28万キロに及ぶ月への旅へと出発した。4日後、ニール・アームストロングとバズ・オルドリン・ジュニアは月面着陸船イーグルで月面に降り立った
「一人の人間にとっては小さな一歩でも、人類にとっては大きな飛躍です」
ケネディが先導する旅は不可能な旅のはずだったが実現した
ケネディの演説は不可能な夢にすぎなかった人類の月面着陸を一瞬にして達成可能な目標に変えてしまったのだ
その時の技術レベルなど、ほとんど問題にならない
月面着陸は私たちの心構えが変わったことによって現実となった
つまり、私たちの心構えが能力をしのいだ時、不可能を可能にする「突破力」が生まれるのである
大統領が掲げた目標には夢があり、その実現のために皆が積極的な心構えで臨んだ
夢と、それにふさわしい心構えとがあいまった時に、私たちは不可能を可能にする突破力を手にできる
もしも、あなたがこのうちのどちらか一方しか持ち合わせていないなら、あなたの成功への旅は意外と早く終わってしまうかもしれない
「夢を実現させる戦略ノート」