同じような仕事をしている3人のレンガ職人に質問した。あなたは何をしているのですか
1番目の人は面倒くさそうに答えた
「レンガを積んでいるんだよ」
2番目の人はこう答えた
「塀を作っているんです」
3番目の人は笑みを浮かべながら静かにこう答えた
「大聖堂を建てているところなんです」
1番目の人にとってレンガ積みは単なる労働である
2番目の人にとっては塀を作るための手段になっている
3番目の人には大聖堂を建てるという壮大な目標イメージがある
同じ作業をしているにも関わらず内面の充実感や満足度には天と地ほどの開きがあるのだ
ビルの建設現場でセメントを流し込んでいる3人の作業員に質問をするレポーターの話がある
あなたは今何をしているのですか
一人目の作業員は、食い扶持を稼いでいるんだよとつぶやいた
同じ質問に対して二人目の作業員は、レポーターの方を振り返りながらこういった
何をしているかだって、コンクリートを流し込んでいるのさ
3人目の作業員に目をやると彼が楽しそうに口笛を吹きながら仕事をしているのにリポーターは気がついた
あなたは今何をしているんですかと尋ねると3番目の作業員は仕事を手を休め弾んだ声でこう答えた
ホームレスのためにためのシェルターを作っているのさ、その作業員は手をきれいに拭いて説明を始めた、ほらここにはキッチンを作るんだ それからこっちは女性用の寝室でここは
3人ともしている仕事は同じだ。しかし3人目の作業員だけは全体像を思い描くことによって仕事にやりがいを見出している
材木を横にして大工達がかんなをかけていた。通りががった人が大工に問いかけた
何をしているんですか
一人の大工は言った
木を削っているんだよ見れば分かるだろ
もう一人の人は言った
家を建てているんだよ
三人目の大工が言った
俺かい俺は今に日本一の塔を建てるんだ