機械で、靴下を編む場合、毛糸は、何の抵抗もなく、機械にすいすい吸い込まれるようにしないと、引っかかったり、テンションがちょっとかかると、目が、一瞬で落ちてしまう。
しかし、ブツはあれど、取説が無い。
奥が、40年物の巻き機、手前が落札したもの、時空を超えて、値段が殆ど同じって、、、マジっすか。
それを防ぐ為には、毛糸の巻き方は、コーン巻きと言って、「外からするすると解けるように巻きたい」
となると、普通の糸巻き機ではなく、コーン巻きする機械が、欲しい。
海外のニッターさんは、大きなコーン巻きの毛糸を沢山お持ちだが、日本のニッターさんは、どうなんだろう?
私が、機械編みを習っていた頃は、糸巻き機なんて立派な物は無く、新聞紙の上に、毛糸を、そうめんのようにほどいて並べて、上から滑るスプレーを振りかけて編んだものです。
編み物が終わって片付けて、同じ場所にスプレーが染み込んでいて、すっ転んだこと多々あります。
しばらくして、今も現役の糸巻き機を購入した時、確か三千円位したかな。
給料が、12000円の頃のお話です。とーっくに減価償却してます。
でも、今はこれじゃないのです。
コーン巻き出来る機械が欲しい!
楽天をアマゾンをさ迷うものの、最小機でも、セントバーナード位あって、13万円!
なんぼなんでも、糸巻くだけで、この値段は出せまへん。
万事休す、、、今はもう機械編みする人も激減し、靴下なんて、手編みする人は数人?で、毛糸が、中から出ようと外から出ようと関係ないわと思っている人が、殆どでしょう。
だがしかし、あたしゃ、コーン巻きがしたいのだす。でも、13万は、ちいとキビシーのだす。
そこで、初めてのメルカリ。
今ではもう市場から姿を消したお宝品があるのです(たまげた!)
箱も昭和のかほりがたまらんです。
この手の売買は、入金したのに商品が来ないなんて事もあると聞きますが、三千円ですから、
♪騙されましょおー、知らぬふりしてー、ゆーるして、あーげーる♪と、ノムラマサキさんの気分で支払いを終えたら、翌々日に商品が到着!
しかし、ブツはあれど、取説が無い。
ブラザー工業に電話するものの、ブラザー編み機は35年前に撤退し、付属品も生産中止したのです。
途方に暮れていると、ブラザーのおねーさんが、「お客様、退職して、ボランティアで、廃品の使い方を説明する社員がおります」との事。
小躍りして、ケータイ番号を聞いて、電話すると、意外や意外渋い声の男性でした。
メルカリで落札したけど、使い方がわからないと言うと、丁寧に教えて下さって、一安心。
「最近は、靴下なんて、買う方が安いし、破れたら買えばいいですものね」
「そうですね、でも、我々開発に携わった者としては、寂しいものです。いつか又手編みの良さが再認識される時代が来ることを祈ってます」
なんて、お話しして、電話を切ったけれど、また昔のようには、ならないだろうなあ。
奥が、40年物の巻き機、手前が落札したもの、時空を超えて、値段が殆ど同じって、、、マジっすか。