お散歩仲間のおばあちゃまは、心の底からの「犬バカ」なのだ。
何故なら、公園迄ワンコをバギーに乗せて来られるから。
舗装した道路だと「犬の足裏が熱くて可哀そう」なんだって!
それを聞いて、びっくり仰天、アスファルトってそんなに熱いの?そろそろと道路を触ってみたら、あらま~本当に熱いわ。
なので、最近はお日様が落ちて、ちょっとアスファルトが冷えたかな~位の時間にお散歩に行く。
おばあちゃまと、お会いしたら、腰をさすっておられたので「どうされたのですか?」と聞くと、
「なんや、ここら辺が痛うてなあ。整骨院にも行ってるねんけどなあ、何かの拍子に歩けんようになるねんわ。せやから、ついついさすってしまうねん」と暗い顔をされていた。
それから3か月位たった頃、今度は、やけにウキウキされているので「腰の調子よくなったんですか?」と聞くと、
「せやねん、近所のな、按摩屋に変えたら、調子が良いねん。でも、10分追加したら、500円やから、しょっちゅうは行かれへんけどな」と笑っておられた。
あれから、また3か月位たった先週、又暗い顔をされていたので「お体どうですの?」と聞くと、
「それがな、あんまり良うのうて、思い切って整形(外科)へ行ったら、先生が『何でこんなになる迄ほっといたんや!』て怒りやんねん」
「えええ、ひどくなってたんですか」
「せやねん、で、ここ(と足の付け根を指さして)を、人口骨にするねんて、入院せなアカンねん」だそうだ。
「お大事に、私に出来る事なら何でもしますよ(例えばワンコの散歩とか)」と言ってお別れした。
彼女は、先月「白内障の日帰り手術」をされたばっかりだ。それも、医者が一泊しろと言うのに、主人がおりますからと断って帰宅した、まさに「昭和の主婦」なんである。
78歳と86歳、どっちが欠けても「どもならん」のである。で、日帰りにしたのに、今回だけは日帰りと言う訳にはいかないらしい。
もっと早く来ていたら、手術までせんでも良かったのにと言われたとか。でも、夫がいたらね、夫をたてろと教わった時代だもの、我慢するわなあ。
なんて夕食の時、話していて、「もしかするとワンコさんの散歩引き受けるかもしらん」と言うと、息子がぽつりと、
「医者もなあ『何で、もっと早く来えへんかったんや』て言うけど、なかなかなあ」
「せやなあ、『もっともっと早く、どっこも悪くない時来たら、どっこも悪くなれへんかったかも』」と娘と禅問答のようなやりとりをしている、おかしな我が家。
フクの毛が、夏に向かってぐんぐん伸びる。まだ前回から3週間経っていないのに、瞼の上の毛が伸び伸びで、目の際も伸びて見た目が悪い。
お口が開いて、へえへえはあはあ、暑いのよね。なんたて毛皮着てるんだもの。
そろそろエアコンの出番かな。