公園には、ベビーから、おじい迄、実に様々な年齢の人間が来る。
中には犬嫌いな人も居て、私とフクを見て、嫌な顔をする人も居る。
よちよち歩きのお嬢ちゃんが「あ~わんわん~」と言って、とことこと歩いて来るのを、後ろから見て、
「あかんで~、噛むで」と止めるヤンママ。きっと幼い頃ワンコに噛まれた事があるのかもしれない。
そんなんだから、いくらお嬢さんでもおぼっちゃんでも、私はフクを極力自分側につけて、触れさせないようにしている。
今日の夕方は、お空がやや「雨雲」だったので、それっと急いで公園へ行った。相変わらずのむっとした地上からの熱気に早くもばてばてのフク。暑い暑い、まだ夏は始まったばかりなのに。
いつもは誰も居ない事が多いのに、今日は珍しく、推定小学校5~6年の少年が4~5人で、水のみの水道を全開放して、水遊びをしていた。
くちょ・・・公共の水道をなんちゅう使い方をしとんねん(怒)とは思ったものの、無駄に声かけて返り討ちに会うのもたまらんとす通りしようとした。
すると、頭からびちょぬれの男の子が「わ~犬や~」と駆け寄ってきた。
身長は私位、でも体重が私の三分の一位で、足の付け根が私のヘソ辺りまである。
このまますくすく成長したら、将来は2m位にゃなるかなあとみていたら、さっとしゃがんで、フクの頭を撫で撫で。
フクは、一旦ひるんだものの、やさしく撫でてくれるものだから、うっとりとされるがままになっている。
この子は、犬好きなんかな、家に犬が居てるんやろかなと思って見ていたら、仲間の子達も水遊びに飽きたようで、「犬や~犬や」とかけよってきた。
こうなるとフクは、びびる。私の後ろに回り込んで、「いやいや」をする。
男の子たちは、そんなのおかまいもなく「カワイイなあ」「犬やけどオスかな、きゃきゃきゃオスや」と大騒ぎ。フクますます萎縮する。
そんな仲間を無視して、一生懸命フクの頭を撫でてくれる「細ノッポ君」
「犬好きなの?」「うん、大好き」
と撫でている左手の指一面が赤紫色になっている。
「指どうしたの?怪我したの?」
「あ、これ・・・生まれつきやねん」
「はっ・・ごめんね、怪我したのかと思ったの」
私を見上げて首を横に振った彼の頭の小さい事!夏ミカン位しかなかったわ。
髪の毛の先から水滴が垂れているので「タオル持ってないの?風邪ひくよ」と言ったら
「ううん、だいじょぶ」とまだフクを撫でている。
「みんなで何していたの?」
「サッカー」
「そっか、好きなチームはどこ?」
「特に無いけど、やるなら絶対『きーぱー』」
「ほ、ほんまに、(実はさっぱりわかりませぬ)きーぱーがいいんや」と言ったものの、会話が訳わかめ。
何やら一生懸命説明してくれるけど、おばちゃんサッカーはよう分からんのよ。それでも知ったかぶりして「そうなんや、ふーん、ほぉ~」と相槌を打っていたら、仲間が、遠くから「帰るで~」とな。
「おばちゃん、バイバイ」と言われて「あ、ばいばい」と言ったのだけれど、結局この「大人数撫で撫で攻撃」で弱ったフクは、そのまま帰宅。
ご飯まで、爆睡中。
「フク、ご飯だよ」と言ったのに、目が開かないみたい(笑)
しかし、素直な少年だな。多分60歳は離れているおばーはんに、丁寧な言葉で、会話が出来るなんて。
最近訳わからん奴が多いけれど、この子だけは、このままスクスク育って欲しいな。
で、サッカーじゃなくって、バスケットすればいいと思うの。余計なお世話かもしらんけど。
ミッションクリア お疲れ様
ご飯と言われても 熟睡とは
さぞや緊張してたんだね
でもでも
ワンコ好きな人を増やすため
また ナデナデさせてやってね
(≧▽≦)
帰宅するや否やバタンキューでしたw。
思いおこせば、もう6歳なんですよ。6月が誕生日なんですけどね、菊野家の盛大な誕生会を見て「よし!今年はやろう」と思うのですが、気が付いたら過ぎています(とほほ