
雲の多い日です

寄せ植えのカランコエを求めました
もう少し秋を愉しみたかったけれど そうはさせてくれなかった。
季節に身体が馴染む前に冬が来た。
海辺の冬は厳しい 西の風が吹き始めると
間から吹き抜ける風は容赦なく この地に住む厳しさを教えてくれる。
生半可な人間は鍛えられ 逞しくなった。
嫁いだ当初蛇口を捻っても水が出ない 蛇口とは名ばかりのものだった。
2日に2~3時間簡易水道からの水が出た。
後に水道が引かれ漸く生活が出来ると思ったものだ。
義祖父は沖の眺めが良いと一番高いところに居を構え 一抱えするほどの天井の梁 それは見事だった。
上までどの様にして担ぎ上げたのか知る由も無いが 義祖母は足腰が丈夫で長生きした。
山を背に建つ海辺の集落は その昔小学校があり運動会が浜で行なわれていたという。
100数十世帯あった集落は今5世帯となり 交通手段は1日3便の定期船のみ
此れからの時季定期船は泳げない人間に取っては大変で乗り降りにも苦労がある。
車が足代わりになっているが街までの1時間の海岸道路 何時まで通えるだろうか。
この地は魚類養殖の盛んな地域で大型保冷車が行き交う。
魚類養殖と共に真珠養殖も盛んで寒くなり出した今 真珠の球はぎ(真珠の取り出し作業)が盛んになる。
楽しみの一つに副産物の貝柱がある 希少で珍重されている。
市場には余り出回らないので食べる機会は少ないがとても美味である じゃこ天以上に。