雪も止み明かりが差してきた街中
3日目にして漸く定期船から新聞が届いた。
視界を遮る雪は船の航行に取って危険である。
今朝も雪が降っていたので新聞は届かないだろうと諦めていた。
欠航が続くと心配なのは島に住み透析治療に街まで通われている人だ。
海辺の町にも透析治療の為一日おきに街まで通っている友人がいる。
体内の血液を浄化し老廃物を取り除くためである。
陸続きの海辺の町 何とか通うことは可能だが島となるとそうは行かない。
3日目ともなると顔は黒みを帯び老廃物が溜まってきているのが見て取れる。
3日目にして通った定期船は命綱だった。
明日もまた雪らしい。 雪国の人に取っては僅かな雪と思えても年に数えるほどの雪日の海辺の町
雪の備えは心許なく 不要不急は家ごもりに限る。
小学校は休校に中学校は給食の食材が搬入できず午前中授業になった。
雪は海から吹く風に飛ばされて 繰り返された日々
肌を刺すような冷たさに身構えている。