和楽家草紙 (わがやぞうし)

宮崎県都城市のエヴァホーム社長のブログ。
日々の出来事から趣味の話まで色々なことを書き綴っています。

新しい「みやざきの家」

2011年07月29日 | 今日の現場

エヴァホームの浅井です。

 

我が社の情報発信の手段としては第一に、このブログとHPです。

続いて、鉱脈社から発行される「宮崎の家」

この雑誌には第1回目から、掲載させていただいています。

 

そして、見学会の度に宮日新聞の「RIO(リーオ)」に案内をのせています。

 

今週は、この二つの取材が続けてありました。

 

特に、「リーオ」は紙面の半ページに取材と広告を載せていただいているので

頑張って、資料を作っています。

 

 

 

   新しい「みやざきの家」 

       エヴァホームの「長期優良住宅」への取り組み

 

近年、人口の減少により、今後は市場や産業が縮小していくという

これまで日本人が経験したことのない時代に入った、というのは時折、耳にしていた言葉です。

 

また宮崎においては、昨年の口蹄疫の被害に続き、

今年1月の新燃岳の噴火で県内の産業と人心に大きな傷跡を残しています。


更に311日の東北地方を襲った大震災は、

日本のあらゆる時計の針をいっぺんに数年も進めてしまったと云われています。

 

それまで高齢化社会、産業の低迷、気象と政情不安定などが蔓延していたなかで、

想定不能の事態における国民生活の崩壊、

原子力発電所の停止によるエネルギー不安、

震災による産業構造への打撃などを目の当たりにして、

表面化していなかった「豊かな生活への疑問」がわきあがり、

今、あらためて考え直す段階になりました。

 

「家造り」においてのターニングポイントは2006年でした。

 

国の定めた住生活基本法の施行により、

「これからの住宅は量は建てなくていい。

質の良いものを建てる。」ということが法律で決められました。


例えば、これまでの家は寿命が約3 0 年と言われてきましたが、

品質の良い家を建て、私たちが継続的にメンテナンス・維持管理を行うことで、

家の寿命が9 0 年になれば、三世代にわたって住み継ぐことが出来ます。


人口減少に伴い、ものを大切に使っていくという世界が訪れた時、

品質の高い物が選ばれ、住まいも世代を超えて長く使われることが求められます。


また日本全体の経済が縮小していく中では、

生活コストを賢く抑え、既存のものをうまく循環させていく

「ストック型」の家作りを進めていく必要があります。


そうすることで新しい家を作るために必要な資源・エネルギーを節約しながら、

ただ家を手に入れるためだけに使っていたお金を子供や孫たちの世代では、

より「豊か」に生きていくために使うことが出来るのです。


これから造られるであろう、新しい「みやざきの家」は

宮崎の気候や風土、社会状況に適したものが求められます。


しかし、その前に住宅としての普遍的な「基本性能」を満たすことが

皆様の生活の不安を解消することになるはずです。


その基本性能として、住宅構造の面からは国土交通省が定めた

耐久・耐震性、バリアフリー性、省エネ性などに優れた「長期優良住宅」に

対応することが求められます。

また、家族構成や所有者の変更に柔軟に対応できる可変性のある構造や、

世代を越えて長く愛されるためのデザイン性なども必要です。


ソフトの面では、家を建てて終わりにせず、

「住生活基本法」で定められたストック型社会に対応するための維持管理システムや

住宅履歴情報を管理することが求められています。

 

住宅の基本性能を確保し、その維持管理を情報として管理することが出来れば、

家を資産とすることのできる流通機構が確立できます。

つまり、30年以上経った家でも資産として認められる住宅となり、

「豊かな生活」の基本となる新しい「みやざきの家」となりえるのです。

 


 

<今日の現場>

外部足場が片付き、

あと1ヶ月ほどで、完成の運びとなりました。

 

大工さんの仕事は、あと10日ほど。

階段の仕事も、形が見えてきたので、全体の終わりが読めてきたようです。

 

宙に浮いたような階段が出来上がりつつあります。


 

2代目は2階の仕事を、粛々と進めています。

親子だからなのか、二人とも無口なのか…

 

必要なこと以外は、ほとんどしゃべらないので静かな現場です。

 

変形した部屋は、子供の想像力を高めると言われます。

 

確かに、リビングに吹き抜けがあり、ストリップ階段を上ると

綺麗な板を貼った「折天井」の自分の部屋がある子供は

幸せな気分で過ごせそうです。

 


外部足場解体

2011年07月28日 | 今日の現場

 

エヴァホームの浅井です。

 

「みやざきスギ」乾燥柱材81本 プレゼント!

宮崎県木材協同組合連合会が毎年、抽選会を開いて

住宅の柱をプレゼントしてくれる企画が今年も行われます。

 

今年は、申し込みが8月15日まで。

抽選会は8月28日に川南町で行われます。

 

抽選会では講習会も行われ、どちらも参加できることと、

そして、年内に木材を建築現場に納品できることが条件です。

詳しいことは計画中の工務店にお聞き下さい。

 


 

<今日の現場>

いよいよ、外部足場の解体。

夏空の下、すっきりとした外観の家がはっきりと見えてきました。

 

さて、内部では棟梁の楠見さんが階段制作中。

階段の「ササラ桁」の取り付けを考えています。

 

 

階段の中央部が、ストリップ階段となっています。

棟梁曰く、

「プレカット工場は、組み立て手順を考えてない!!!」

「代理店の云う事なんて、参考にならなかったよ。」

 

結果、工場の担当と話をして、やっと施工が始まったようです。

 

2階では2代目が内装下地を進めています。

ここは、子供室の天井下地の様子です。

 


プレカット階段

2011年07月26日 | 今日の現場

 

エヴァホームの浅井です。

今日は有水のM様邸にお伺いしました。

お住まいになったのが4年前。

夏休み期間中、ご両親が不在の日中は、子供たちの天国かもしれません。

 

外壁はエスケー化研の「ベルアート」を使って、塗り壁仕上げ。

屋根の形が、そのまま天井の形になっているちょっと複雑な家です。

 

<今日の現場>

神之山町の現場は今日、明日で樋工事が終わり、

木曜日には足場を撤去することになります。

 

 

内部の大工工事は、2階の内装と階段取り付けが始まっています。

2階の床材は、「かばさくら」

24mmの構造用合板に貼っていくので、下の階への音の響きは少ないようです。

 

 

これは、広島の集成材工場でプレカットして送られてきた部材です。

明日には、代理店から施工説明に来てくれるとのこと。

 

今回の階段は、色々な要素が絡み合った階段になっています。

通常は発注から10日程度で送られてくる材料が、なんと20日近くかかりました。

 

工場では図面作成、加工にかなり頭をひねったようです。

当然、送られてきた部材も簡単には取り付けが出来そうもなく・・。

 

それで、明日は代理店が施工説明に来てくれることになりました。

 

下の箱に入っているものは、樋工事の部材です。

継ぎ手、エルボ、ジョイント、掴み金物、バンド、と呼ばれる資材が入っています。



再び、「自立循環型住宅」

2011年07月23日 | 今日の現場

 

エヴァホームの浅井です。

昨日は「自立循環型住宅」の講習会に行ってきました。

3年前の8月に初めての講習に参加してこれが3回目となります。

 

今回の場所は、博多区天神4丁目。

 

昨日の博多はとても過ごしやすい一日でしたが

講習会場の方が汗ばむくらいの雰囲気でした。

 

先日も話ましたが・・・

財団法人 建築環境・省エネルギー機構の開発する

「自立循環型住宅」とは、

 

気候や敷地特性などに応じて、極力自然エネルギーを活用したうえで

すでに製品化・実用化された技術を中心として、

居住性や利便性の水準を向上させつつも、

居住時のエネルギー消費量を2000年頃の標準的な住宅と比較して

50%にまで削減可能な住宅です。

 

大震災により、一段と省エネを徹底せざるを得なくなった日本。

 

まさに東北大震災後の日本の住宅事情にピッタリとあった

住宅プロジェクトとおもいます。

 

今後の我が社の住宅設計に活用することで、

エネルギー削減率○○%の住宅と予想をたて、

お施主様が住まうことで、

その実証をされていくことが出来ると考えます

 

<今日の現場>

サイディング工事が終了し、台風が過ぎて現場施行は進行しています。

昨日までには、外壁のシーリング工事が終わりました。

 

外壁に貼るサイディングは定型版なので継ぎ手が発生します。

現状でも先日の台風が来ても、雨漏りはしないのですが、

この継ぎ手にシーリングをすることで、防水性を向上することが出来ます。


このシーリング材は、メーカーの工場で外壁の色に合わせて
製作されたものを使います。


台風の影響で、今週初めの3日間は仕事にならなかったのですが
来週にはいよいよ、外部足場を解体することになります。

 


サイディング工事終了

2011年07月16日 | 今日の現場

 

エヴァホームの浅井です。

 

昨日、太陽光のセミナーを受けてきました。

私共のお客様の中には、鋼板屋根の雨音を抑えたいと

太陽光パネルを設置された方もいらっしゃいます。


 

◆◆◆◆ 断熱効果もある太陽光発電 ◆◆◆◆ 

 

現在、ソーラーパネルの取付け方法は屋根置きタイプが主流です。 

実はこの屋根置きタイプには隠れた大きなメリットがあるのです。 

 

このタイプは屋根面に直接載せるのではなく、

金物やレール等を用いて屋根とパネルの間に空間を設けて設置します。 

夏の強い太陽輻射熱をソーラーパネルが吸収・反射します。


そしてパネルと屋根の間を風が通るので、熱が直接屋根に伝わりません。 

それで屋根の温度が上昇するのが抑えられます。 

 

結果的に建物内部の熱負荷が抑えられ、

空調設備の効率が上がり、節電につながります。 

屋上緑化と同じような効果があるわけですね。 

 

 

◆◆◆◆ 3軒に1軒の太陽光発電 !? ◆◆◆◆ 

菅直人首相は、経済協力開発機構(OECD)設立50周年記念行事で

1000万戸の屋根に太陽光パネルを設置することを目指す」と述べました。 

 

総務省 統計局資料によると、平成20年の「一戸建」住宅は2745万戸で、

仮に1000万戸の対象が「一戸建」住宅であるものとすると、

 3軒に1軒の住宅に太陽光パネルが設置されることになるのです。 

全ての住宅に太陽光発電が設置される日がすぐそこまで来ているのかもしれませんね。

 

 

<今日の現場>

 

まるで、CGで造ったような空が広がっています。

天気予報では、台風が来週月曜日くらいに接近しそうです。

 

 

破風のボード貼りも今日で終了しました。

台風接近前に一安心です。

 

 

大工の楠見さんは、各部屋の建具の木製枠、カウンターの設置などを進めています。

 

 

 

その後を追っかけるように、2代目が壁のボードを貼っています。


 


磁石で太陽光パネルを取り付け

2011年07月15日 | 今日の現場

 


エヴァホーム
の浅井です。

 

今日は午後から鹿児島市内で「太陽光発電」のセミナーに参加してきました。

主宰は金属板防水工法「スカイプロムナード」の栄住産業さん。

 

屋根への取り付け法のミスで、雨漏りが多く発生している

太陽光パネルの画期的な施工法の紹介でした。

 

下記のカタログにあるように、金属屋根への取り付けに「永久磁石」を使う仕組みです。

 

説明をされているのが、鹿児島営業所の岡平さん。

髭の人が、当社の施工に来てくれる栫さん。

 

カナディアンソーラーの太陽光パネルを使って、屋根への取付施工の説明です。

 

 

岡平さんが手を差し込んでいる部分が鋼製屋根部分。

栫さんが持ち上げているのが太陽光パネル。

 

そのパネルに着いている「丸い」ものが

パネルと屋根を接着させる1個40kgの力のある永久磁石です。

 

現場では3枚の磁石が取り付けられられるので、一人では持ち上げられないくらいだそうです。

地震はもちろん風速50mの台風でも、屋根上でずれることもない!!

 

これなら、鋼板屋根に釘やボルトを打ち込んで、パネルを取り付ける作業も必要なくなります。

もちろん、太陽光パネルのメンテナンスが格段に簡単になります!

 

 

<今日の現場>

現場では屋根の軒天貼りの作業が終了しました。

専門的な説明になりますが、、、

 

当社の建物は天井に断熱材を敷き込まずに

屋根に沿って断熱材を貼るので、軒天に通気用の開口の必要がありません。

 

 

軒天のボードを貼る前の、下地の様子です。

ここに、ケイ酸カルシュウム板を隙間なく貼ります。

 

通気口のないメリットは、

第一に、小屋裏が室内空間として使えるので物置として、使えること。

 

第二に、シロアリが軒裏から侵入する可能性が、ほとんどなくなることなどです。


 


化粧サイディング貼り

2011年07月11日 | 今日の現場

 


エヴァホーム
の浅井です。

 

一日中、降ったり止んだり。

午後からは宮崎県内すべてに、「竜巻警報」が発令された一日でした。

 

先週、OB客のE様から電話をいただきましたので、お見積を持って訪問してきました。

 

こののどかな風景のなかに、いたずらするモノがいるのです。

 

 

それが…これ!

E様邸の屋根にざっと見ただけでも、30匹以上の「スズメ」

 

この雀たちが、軒樋に巣を作っています。

おかげで、E様邸の樋は雨が降るたびに、溢れてしまうのです。

 

 

 

<今日の現場>

神之山の外壁工事も不安定な天候に悩まされながら、進行中。

 

 

今日の午前中で、1階部分がほぼ、終了したようです。

 

内部では、楠見さんがキッチンのカウンター周りの施工中。

 

こうして見ると、大黒柱が結構大きく見えますねぇ。

 

 

 

 

壁の下地が終わったので、飯山電業の柿本さんは

スイッチやコンセントなどの配線を急いでいます。


 


断熱材の貼り方

2011年07月04日 | 今日の現場


エヴァホーム
の浅井です。

昨日は反省の一日でした。

私が考えた勉強会でしたが・・・全く反応がありませんでした。

 

興味をもってもらえるような内容ではなかったんですねぇ。

 

ブログにアップするネタがいっぱいできたからよかったじゃない!、と励まされて終わりました。

 

<今日の現場>

今日から外壁工事が始まりました。

まずは、通気胴縁の取り付けから作業がはじまります。

 

 

 

今回の外壁サイディングは、1階部分が横貼りで2階部分が縦貼りとなり胴縁の向きが変わります。

今日は1階部分から胴縁取り付けが始まりました。

 

 

室内では、2代目が壁断熱材充填作業です。

結構、手間のかかる作業が続きますが、隙間のあるところには気密テープを貼っています。

 

この室内側の白いシートが室内から外へ湿気が出るのを防ぐ働きをする大切な処なのです。

外壁部の木材が見えなくなるくらいに、シートを室内側に貼りこむことがポイント。

 

 

キッチン部の床もリビングに同じく、無垢の杉板15mmを使います。

正面奥の床の点検口の下に、24時間換気の「澄家」の本体が設置されています。

 

今日までに1階の床仕上げは終わる予定です。

この次の作業は、1階壁の断熱材貼りとプラスターボード貼りと続きます。

 

 

天井に「珪藻土クロス」を貼るキッチン。

この下地に、プラスターボードを下地に貼って、クロス仕上げです。

 

天井に空間のある部分は、電気屋さんが照明の配線を渡しています。

 



床、天井の杉板貼り

2011年07月02日 | 今日の現場

エヴァホーム
の浅井です。
明日は「エネルギー削減住宅 設計勉強会」
自分で考えた広告ですが・・・
こんな、堅苦しい文章で来てくださる方がいるのだろうかと、悩み始めています。
財団法人 住宅環境・省エネルギー機構で
住宅で使うエネルギーを削減するためのノウハウを作り始めたのが約10年前から。

既に確立された技術と販売された製品を使い、
2000年当時の住宅でのエネルギー消費量から50%を削減する住まいを目指したのが
「自立循環型住宅」です。

今回の勉強会では、どのような手法で省エネルギー効果を上げることが出来るのか・・。
13に分類された要素についてパンフレットを使いながらお話しいたします。
また、移住・住み替え支援機構の「マイホーム借り上げ制度」。
長期優良住宅についてなどもご案内します。

1.<今日の現場>
なんだか、また梅雨に戻ってしまうような空模様です。

 

棟梁の楠見さんは、杉の無垢床板を貼っています。


丁度、大黒柱と床板の取り合いを作業中でした。


鑿を使って、床板を大黒柱に差し込めるように加工しています。


8寸角の大黒柱は表面は乾燥していますが、芯に近い所は今後も乾燥を続けて

全体的に幾分かは収縮します。

その為、こうして大黒柱に差し込むように床板を貼ることで隙間をなくすようにしています。

 

 

 

 

二代目の龍君の仕事は、天井の杉板の貼り方。

 

和室の天井は、構造材を表しにしてこのように杉板を貼った仕上げになります。