エヴァホームの浅井です。
我が社の情報発信の手段としては第一に、このブログとHPです。
続いて、鉱脈社から発行される「宮崎の家」
この雑誌には第1回目から、掲載させていただいています。
そして、見学会の度に宮日新聞の「RIO(リーオ)」に案内をのせています。
今週は、この二つの取材が続けてありました。
特に、「リーオ」は紙面の半ページに取材と広告を載せていただいているので
頑張って、資料を作っています。
新しい「みやざきの家」
エヴァホームの「長期優良住宅」への取り組み
近年、人口の減少により、今後は市場や産業が縮小していくという
これまで日本人が経験したことのない時代に入った、というのは時折、耳にしていた言葉です。
また宮崎においては、昨年の口蹄疫の被害に続き、
今年1月の新燃岳の噴火で県内の産業と人心に大きな傷跡を残しています。
更に3月11日の東北地方を襲った大震災は、
日本のあらゆる時計の針をいっぺんに数年も進めてしまったと云われています。
それまで高齢化社会、産業の低迷、気象と政情不安定などが蔓延していたなかで、
想定不能の事態における国民生活の崩壊、
原子力発電所の停止によるエネルギー不安、
震災による産業構造への打撃などを目の当たりにして、
表面化していなかった「豊かな生活への疑問」がわきあがり、
今、あらためて考え直す段階になりました。
「家造り」においてのターニングポイントは2006年でした。
国の定めた住生活基本法の施行により、
「これからの住宅は量は建てなくていい。
質の良いものを建てる。」ということが法律で決められました。
例えば、これまでの家は寿命が約3 0 年と言われてきましたが、
品質の良い家を建て、私たちが継続的にメンテナンス・維持管理を行うことで、
家の寿命が9 0 年になれば、三世代にわたって住み継ぐことが出来ます。
人口減少に伴い、ものを大切に使っていくという世界が訪れた時、
品質の高い物が選ばれ、住まいも世代を超えて長く使われることが求められます。
また日本全体の経済が縮小していく中では、
生活コストを賢く抑え、既存のものをうまく循環させていく
「ストック型」の家作りを進めていく必要があります。
そうすることで新しい家を作るために必要な資源・エネルギーを節約しながら、
ただ家を手に入れるためだけに使っていたお金を子供や孫たちの世代では、
より「豊か」に生きていくために使うことが出来るのです。
これから造られるであろう、新しい「みやざきの家」は
宮崎の気候や風土、社会状況に適したものが求められます。
しかし、その前に住宅としての普遍的な「基本性能」を満たすことが
皆様の生活の不安を解消することになるはずです。
その基本性能として、住宅構造の面からは国土交通省が定めた
耐久・耐震性、バリアフリー性、省エネ性などに優れた「長期優良住宅」に
対応することが求められます。
また、家族構成や所有者の変更に柔軟に対応できる可変性のある構造や、
世代を越えて長く愛されるためのデザイン性なども必要です。
ソフトの面では、家を建てて終わりにせず、
「住生活基本法」で定められたストック型社会に対応するための維持管理システムや
住宅履歴情報を管理することが求められています。
住宅の基本性能を確保し、その維持管理を情報として管理することが出来れば、
家を資産とすることのできる流通機構が確立できます。
つまり、30年以上経った家でも資産として認められる住宅となり、
「豊かな生活」の基本となる新しい「みやざきの家」となりえるのです。
<今日の現場>
外部足場が片付き、
あと1ヶ月ほどで、完成の運びとなりました。
大工さんの仕事は、あと10日ほど。
階段の仕事も、形が見えてきたので、全体の終わりが読めてきたようです。
宙に浮いたような階段が出来上がりつつあります。
2代目は2階の仕事を、粛々と進めています。
親子だからなのか、二人とも無口なのか…
必要なこと以外は、ほとんどしゃべらないので静かな現場です。
変形した部屋は、子供の想像力を高めると言われます。
確かに、リビングに吹き抜けがあり、ストリップ階段を上ると
綺麗な板を貼った「折天井」の自分の部屋がある子供は
幸せな気分で過ごせそうです。