・モリンガMoringa もりんが
ワサビノキ科、北インド原産で亜熱帯、熱帯地域の乾燥、半乾燥地帯に自生する高さ10mほどになる樹木で何千年もの古来より利用し旧約聖書にも登場している。日本の学術名をワサビノキという。茎、根の上部に貯水根という瘤(こぶ)、水タンクを有し植物の生育に必要な水を確保するための工夫であるとしている。
樹皮は粘着性で、ゼラチン状の滲出物(しんしゅつぶつ)があり、材質はコルク状で、根は太く成長し、ピリッとした辛み、わさび類の香りがある。東南アジアでは柔らかい葉、茎、淡黄色の花、実などが炒め物、天ぷら、サラダ、カレー、スープ、ピクルス(実)、塩漬け、お茶などに利用する。
葉にビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄、BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン:分岐鎖アミノ酸)を多く含む。種子(直径1cm)から搾油しベンオイルと呼び味・香り・色はなく酸化しにくいので用途は幅広くサラダ、時計の潤滑油、画材、軟膏などに利用する。わさび類と同様に、根、樹皮が抗菌、抗炎症作用があるとして用い現地では薬の木とも呼ばれる。ギャバ(目安量20mg/1日)を発芽玄米(20~2mg/100g中)以上に含むといわれ葉(粉末・健康食品)100g当たり500mg~1000mgと多く含む。わさび同様、アリルイソチオシアネート(イソチオシアン酸アリルIsothiocyanic acid allyl)Allyl isothiocyanateを含む。
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