2024/4/8
光合成できる特殊体質だと気づいた俳優が、その後の生き方に悩む話。
ほぼ一人語りの進行。演者は金子岳憲さん。
客席に向かって劇場やコロナ禍について語り掛けつつ、少しずつフィクションの割合を増やしていく。
完全に話に入った後は、複数の登場人物を一人で演じながら進行する。
座っていないだけで、落語のテンポ感に近い。
主人公を脇に置いて、女性二人がつかみ合い、たたき合いをするシーンも、動作の単純化、取捨選択が巧みで、全くテンポを損なわずに一人二役を演じていた。
終盤の、プログラムをミスったMMDキャラみたいな機械的かつ非人間な動きもおもしろかった。
「余らせたもの」というキーワードは、あまり理解できなかったけど、突然変異と自然淘汰による進化論的なことなのかなと考えたりした。
なので、光合成ができたからって、生き残れるかどうかは別の話だった。
(U-NEXT)