2024/4/9
タクシー運転手を殺した若者が死刑になる話。
その若者と、彼の弁護士、被害者の三者の目線で構成されている。
若者が凶行に及ぶ過程がよくわからない。
たぶん、わざとそういう風に見せている。
無軌道な若者がためらいながらも一線を越えるという話は、類型がたくさんありそう。
理不尽だけど、不運なタクシー運転手は、あんまり共感できないような人間性でバランスをとっている。
十戒で言うと、第6の「人を殺してはいけない」らしい。
ただ、殺人NGは一般常識の範囲なので、かえって難しいお題なのかも。
どこまで現実に即しているかわからないけど、死刑の準備や段取りが生々しい。
日常業務としての絞首刑。事前に床が開く仕組みを確認したり、縄の長さを調整したり。
ワイヤー巻き巻きおじさんが激しい。
死刑は国家による殺人であるという指摘は本当に妥当なんだろうか。
トイレのキザ男がかなりかわいそう。