遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

怪獣無法地帯『月見草珈琲店 ~まてば甘露の日和あり~』

2018-07-02 01:08:57 | 演劇を見てきた

2018/7/1

・給仕としてカフェで働き始めた小清水日和が、お客さんの青年に恋したりされたりする話。

・大正期のカフェが舞台。ちょっとレトロな魅力を感じるかわいい装置。

・上のほう汚しが入っているのが好き。

・ラジオの見た目や音のかすれ方、音量に、強いこだわりを感じる。

・前説から登場人物の出入りがある。暗転でスパッと切り替えるのではなく、ふわっと始めるので、リラックスして見ることができる。

・カフェのマスターを中心にした群像劇っぽい雰囲気もあるけど、基本的にはボーイミーツガール型の話。

・ただ、実際にはボーイとガールが逆。

・ボーイのほうの進之介は、いい人なのは間違いないんだけど、信じがたいレベルで頼りにならない。

・演じているのは足達泰雅くん。

・カーテンコールでのマゴマゴぶりといい、演技自体は若手の中でかなりうまいほうだと思うんだけど、なんであんなに残念な雰囲気出てるんだろう。ギャップ。

・全体的にハマっている配役が多かった。

・マスター役の三島くんも狂言回し的な役割をきっちりこなしながら、作品世界から超越した存在感をうまく出していた。

・ナガは幽霊で出てくるかなと思ってたら、ただの圧の強いお姉さん役だった。

・ぐいぐい来る梅津くんがしおしおになっていく様がすごく楽しい。

・終盤、うまく転調できてたと思う。

・クセ者たちがのびのびと演技できる頑丈なリングとしての脚本。

・ムフタンという国名はイスラム系っぽいけど、ことあるごとに合掌していたから、仏教かヒンズー系の国なんだろうか。

・実際には存在しない言葉でも、聞いているとたまに意味がわかる部分が出てくるのがおもしろい。

・夢楽っていい名前だなと思って検索したら一応近い名跡はあった。得意な噺はなんだろう。

・作品世界の外へ想像が広がるお話だった。 

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