2018/7/1
・給仕としてカフェで働き始めた小清水日和が、お客さんの青年に恋したりされたりする話。
・大正期のカフェが舞台。ちょっとレトロな魅力を感じるかわいい装置。
・上のほう汚しが入っているのが好き。
・ラジオの見た目や音のかすれ方、音量に、強いこだわりを感じる。
・前説から登場人物の出入りがある。暗転でスパッと切り替えるのではなく、ふわっと始めるので、リラックスして見ることができる。
・カフェのマスターを中心にした群像劇っぽい雰囲気もあるけど、基本的にはボーイミーツガール型の話。
・ただ、実際にはボーイとガールが逆。
・ボーイのほうの進之介は、いい人なのは間違いないんだけど、信じがたいレベルで頼りにならない。
・演じているのは足達泰雅くん。
・カーテンコールでのマゴマゴぶりといい、演技自体は若手の中でかなりうまいほうだと思うんだけど、なんであんなに残念な雰囲気出てるんだろう。ギャップ。
・全体的にハマっている配役が多かった。
・マスター役の三島くんも狂言回し的な役割をきっちりこなしながら、作品世界から超越した存在感をうまく出していた。
・ナガは幽霊で出てくるかなと思ってたら、ただの圧の強いお姉さん役だった。
・ぐいぐい来る梅津くんがしおしおになっていく様がすごく楽しい。
・終盤、うまく転調できてたと思う。
・クセ者たちがのびのびと演技できる頑丈なリングとしての脚本。
・ムフタンという国名はイスラム系っぽいけど、ことあるごとに合掌していたから、仏教かヒンズー系の国なんだろうか。
・実際には存在しない言葉でも、聞いているとたまに意味がわかる部分が出てくるのがおもしろい。
・夢楽っていい名前だなと思って検索したら一応近い名跡はあった。得意な噺はなんだろう。
・作品世界の外へ想像が広がるお話だった。
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