遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

アリスインプロジェクト『みちこのみたせかい』

2017-05-20 22:19:43 | 演劇を見てきた

2017/5/20

・最新医療とAI技術と人体実験の組み合わせで、「みちこ」の認知症の治療、果ては寿命の克服にまで届きそうになる話。(たぶん)

・序盤は話についていくので精一杯。

・どんどん出てくる登場人物(21人)に振り回される。

・会話のテンポはかなり意識して速くしているよう。

・演劇的に「いい会話」はもっとゆっくりだと思うけど、それをやってしまうと序盤が持たなかったのかも。

・実際、集中力を保つのが大変だったし序盤の見せ方はかなり苦労していたと思う。

・構成がはっきりしてからは靄が晴れ、尻上がりに面白くなってくる。それなら、もっと早めに情報出してくれたらよかったのに。

・ただでさえ、VRなのかAIなのかの入れ子構造があったり、生命倫理の問題にも片足入っているし、21人の人間関係も結局覚え切れないので、脳がつらい。

・フライヤーに配役を載せるのは正しい判断。

・ネタバレは悪という考え方もあるけど、本作は展開を知ってる状態で見たほうが面白いと思う。

・「その認知症、治すべきか」を考えるだけで、相当頭を使うし、そういう頭の使い方は楽しい。

・役者さんが華やかすぎて目が回る。

・みちこ役の吉本ほのかさんと孫娘役の久保田れなさんを中心にして、塚本奈緒美さんが場をしっかり支え、廣瀬詩映莉さんが果敢に点を取りにいく。

・演技の出来が演劇の出来に直結するポジションを各々やりきっていた。

・バカが核心を突く瞬間が痛快で廣瀬詩映莉さんの「なおさなくていいよ」(たしか)という一言の熱量がすごい。個人的に本作で一番気持ちが上がった瞬間だった。

・忘れてしまったけど、廣瀬さんはもう一言すごいと思ったセリフあった。逸材感強い。

・他の役者さんも、多少強引でもギャグを入れたりしてて、少しでも盛り上げようとチャレンジしてた。

・こういう現場だったら、さぞ役者さんはレベルアップするんだろうなとしみじみする。

・シーンはそんなに多くなかったけど、歌と踊りがほんとかっこいい。

・目を回しながら、楽しんだ。

《追記》日曜まで。どちらか満席のはずなので要問合せ→『みちこのみたせかい』(チケット&スケジュール)

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