![]() | ガンジス河でバタフライ (幻冬舎文庫) |
クリエーター情報なし | |
幻冬舎 |
2011/11/2
要するにものすごく運がいい人なんだと思う。
香港、シンガポール、マレーシア、インド。ほとんどノープランなのに、危険な目にあってないし、ガンジス川でバタフライしても、全然おなかをこわしていない。
このへんの歯車がひとつでも狂っていれば、この本の雰囲気はだいぶん変わっていたのではないか。
結果的にすばらしい場所ですばらしい人に会ったという話が続くので、創作だったら読んでられない。
でも、実際にそうだったと言われたら納得するしかない。
もちろん、その「運」をモノにするだけの肉体と人柄があったから、すばらしい体験ができたんだという言い方もできる。
つまり、この本を読んで「楽しそう、自分も旅したい」と受け取るのは間違いで、筆者の「天才旅人ぶり」に驚愕するための本なんだと思う。特にバラナシで出会ったお坊さんとのやり取りは見事としか言いようがない。
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