遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

NETFLIX 一人反省会 2016年1月

2016-02-02 01:56:50 | NETFLIXで観た・その他

・やっとネット環境が整ったのでNETFLIXと契約。買い換えたばかりのiPhoneで視聴。

・年間100本を目標とする。

・作品選びの時間を少しでも減らすため一月は邦画しばりにした。

・だいぶん見る習慣が定着してきたので、今後はフリーにする。見たい洋画もたくさんあるし。

・結局邦画は18作品見た。

・ついでに『月間少女野崎くん(全12回)』『英国一家、日本を食べる(全24回)』も見た。

・弱虫ペダルは挫折。オーストラリアの危険生物を紹介するドキュメントも続かなそう。動くヒクイドリ見れてうれしかったけど。

・海外ドラマも見たいけど、どっから手をつけようか。

・映画もDVDも観劇三昧も見たので今月はがんばった。

・ペースはやいようだけど、忙しくなったら見れなくなるからこれくらいでちょうどいいはず。

・見てよかった映画は18作品中13作品。

・明らかにつまんなさそうなのもわざと見たりした。割合的に予定どおり。

・映像ばっか見てて本はあんまり読めなかった。反省。

・都度感想を書いているけど、書きもれも多かったので、反省復習がてら書き留めておく。

 

・ツイッターにも書いたけど、いい作品はどれかと言われたら『横道世之介』『そこのみにて光輝く』。

・横道世之介は普通の人って書いたけど、今はそんなことないような気がしている。

・ちょっと関わっただけの人々を幸せにするというのは立派な特殊能力。本人に自覚がないだけで。

・ほかのひとの感想を見ると、とにかく吉高由里子が絶賛されている。

・最初はお嬢様演技がちょっとぎこちなく感じたけど、作品が進むにつれてどんどん存在が大きくなっていく。

・作品内秩序をぶち壊す役者が出てくることが、作品を魅力的にするという矛盾。アナ雪のレリゴーみたいなもの。

 

・『そこのみにて光輝く』については、正直つかみかねている。まわりの評価に影響されているかもしれない。

・この作品をiPhoneで見ているのは、明らかにマイナス。暗いシーンがよく見えない。致命的。

・スケールの小さい暗い話なのに、やっぱり映画館で見ないとわからないことが多そう。

・基本三人芝居のようで実は四人芝居。

・タマフル批評では四人目高橋克也さんが絶賛されている。

・たしかに演技や存在感は良かった。

・ただ、自分は高橋和也さん演じる中島という役が、あそこまで悪いやつだったというのが引っかかっている。

・最初に池脇千鶴さんを車に乗せたときには、ちゃんと彼女を気遣えていたと思う。

・展開から逆算して悪役になっちゃったんじゃないかなという感じがする。

・中島があんな暴言はくような悪いやつじゃなかったら、この映画は作品として成立していたんだろうか。

・あと、函館ってあんなに汚れてたっけ。

・漂白された観光都市のイメージへの反動というのはわかるんだけど、逆に振りすぎているような気もする。どうなんだろう。

・でも、最後の切れ味は最高。

 

・いちばん楽しかったのは『デッド寿司』。

・前知識なく、タイトルだけで見たせいもあるかもしれない。

・井口昇監督ファンの方のブログを読むと、必ずしも期待値に答えていない部分もあったみたい。

・あと、序盤から終盤近くまで作品のフックであり続けた亜沙美さんのことを書き漏らしていたのは失態。

・思い切った展開の飛躍は作者の腕力を感じさせる。こういう豪腕ぶりを学びたい。

 

・掘り出し物だったのは『天使の恋』。

・失礼ながら佐々木希さんの演技で「いい!」と思えるとはホントに予想できなかった。当て書きの妙。

・ケータイ小説には全くなじみがなかった。NETFRIXに契約しなかったら出会えなかった作品だと思う。

・ただ、いかにも少女マンガのヒロインっぽいダサい女がイケてる女に変身していく序盤は良くわからなかった。まるごといらないのではないか。

 

・『超高速! 参勤交代』は惜しい。

・今は時代劇をやること自体に価値があるので見る価値も当然あるんだけど、もっと面白くなったと思う。

・まず参勤交代の説明が絶対に必要だった。

・なんとなくはわかる。行かなきゃお家取り潰しで一大事ということも大丈夫。ちゃんと緊張感を煽っている。

・でも、参勤交代のはどこまで手を抜いていいのか、どこはちゃんとしなきゃいけないのか、困難な要素はどこなのかを、最初にかなりきっちり説明する必要がある。お金の話もあったけど、足りない。

・ルールの裏をついて絶対不可能と思われることに挑戦する話。ルールがぼんやりしていてはいけない。

・機転を利かせて大名行列をやりすごす話や、伏線を活かした人員を借りる話が感動的に面白かったのに、下準備が不十分でぼんやりしてしまった。惜しい。

・あと、大した走る訓練をしてなさそうな人たちが、そんなに走れるものなのかと、陸上部出身としては思う。 体育会系っぽいランニングシーンは楽しかったけど。えっさ、ほいさ。

 

・ピエール瀧さんはほんとにすごい。ぶっこまれた。

・電気グループの映画も見た。

・あのレベルのアーティストは、定期的にライブで何千人もの熱狂的な視線を浴びている。

・その中でも、ピエール瀧さんは歌とか演奏とかに頼らずその何千人もの客を煽っている印象。技術じゃない。

・そんなことをやり続けていたから人間力が段違いに育ったんじゃないだろうかと推測。

 

・『ハッピーフライト』は、お仕事モノのとして基準になるべき作品。自分が航空機モノを書くことになったら反復して見ると思う。

・『さよなら歌舞伎町』もそれに近い。群像劇の雛形でもある。

 

・『ヘルタースケルター』は、セックスシーンで話が止まっちゃうのがなんだか残念。

・せっかく沢尻エリカさんが体張ってるのに活かせていない。初めて演技が見れてよかったけど。

・あと、見ていると、意外と沢尻エリカは人工的な美女って感じがしない。ちゃんと血が通っているように見える。

・演じた「リリカ」とは似ているようで似ていないんじゃないかな。 

 

・阪急電車はとにかく中谷美紀。あれはずるい。

・変態仮面は安田顕。新作映画も見たい。 

 

・『愛の渦』は舞台作品っぽい序盤の探り合いがスリリングだったのはもちろんいいが、セックスシーンから逃げなかったのがいい。

・演劇は聴覚の芸術というけど、映画は視覚ということになるのかな。

・セックスは単調に見せるだけかと思ったら、ラストにちゃんと見せ場を作ってるのがえらい。

 

・清志郎は見れば見るほどかっこいい。かなしい。感想はもうそれでいいではないか。

・間寛平の走り姿は淡々としててかっこいい。

 

1月見てよかった作品」

沖田修一監督『横道世之介』(2013年)

寒竹ゆり監督『天使の恋』(2009年)

白石和彌監督『凶悪』(2013年)

矢口史靖監督『ハッピーフライト』(2008年)

三浦大輔監督『愛の渦』(2014年)

福田雄一監督『HK/変態仮面』(2013年)

廣木隆一監督『さよなら歌舞伎町』(2014年)

呉美保監督『そこのみにて光輝く』(2014年)

蜷川実花監督『ヘルタースケルター』(2012年)

三宅喜重監督『阪急電車 片道15分の奇跡』(2011年)

本木克英監督『超高速! 参勤交代』(2014年)

井口昇監督『デッド寿司』(2012年)

鈴木剛監督『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー〜感度サイコー!!!〜』(2011年)

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