2016/5/24
主人公のウメタケ青年が部活や家族とのかかわりを通じて自分のルーツを探る話。
舞台上の立方体を回転させることで、場面転換をはかる装置がかっこいい。
自分探し系の話はもともと苦手。
主人公は答えのないことに悩みすぎるし、騒ぎすぎる。
物心ついた時点で現父親とは血がつながっておらず、そのことに何の不安も感じなかった自分には、どういう気分で見たらいいのかよくわからず。
血がつながってるかどうかって、自我形成にとってそんなに大事なものなんだろか。
最後の犬の扱いがかわいそうで、どうしても主人公が勝手なやつに見えてしまう。
ただ、わざと共感させないように作っているのかもしれない。
演出力が強く、工夫された装置や語りのリズムで緊張感を維持している。
ラスト付近の主人公の高く高く飛んでダンク(たぶん)決めようとするところがかっこよかった。
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