遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

織姫たちのスイーツ・アート 楽しい現代美術入門

2011-08-03 00:04:31 | レポート
2011/8/3

ネットで批判されているという話を知って行ってみる。
それ以外、予備知識はほとんどなし。
現代美術と書いてあるんだから、そうなんだろうというくらい。
チラシの「ご挨拶」を読んで、札幌の女性アーティストたちによる展覧会だということがわかった。
プラニスホールはビッグカメラのある建物の11階。
10年以上札幌に住んでいて、初めてこのフロアに来た。
街中なのに、ずいぶんひっそりしている。受付で少し待ってると奥から人が出てきた。
300円払って入場。ゆるい。
チラシを参照すると13人の作家さんに、17作品。思ったより少ない。
いちばん面白かったのは、水戸麻記子さんの「甘やかされて」。
女体盛ならぬ男体盛の油絵。載っているのは刺身じゃなくてスイーツ。
頭だけなぜかスイカ。(静かな会場なのに)笑ってしまったのは、片足が上がっていて、そのつま先に生クリームがついているところ(アイスクリームかもしれない)。
男が抵抗しているうちに足についてしまったにしろ、男体盛の板前さんの趣味だったにしろ、状況を想像すると可笑しい。
他には、川上りえさんの「Yet,We Keep Seeking for a Balance」。
巨大な鉄のオブジェ。形状を言葉で説明すると長くなるので、とにかく場所をとる鉄の置物というくらいにしておきたい(高さ80cm、縦横5m80cmですって)。
こういうかさばる上に使い道のないものを作る人は、芸術家以外になかなかいない。
作っている様子、保管している様子、芸術家じゃない作者の身近な人たちの視線、想像すればするほどおもしろい。けなしているのではなくて、一見ムダなものに異常な手間をかけて作るのは、とても芸術家っぽい感じがして楽しい。ほんとはもうちょっと作家さんの背景を知った上で鑑賞したほうがいいんだけど、準備してないのでどうしてもそういう見方になってしまう。
個々の作品は良かったと思うけど、展覧会自体のコンセプトはよくわからなかった。
結局、「スイーツ・アートとは何か」という疑問には、結論どころか解釈のひとつも見当たらなかった。JRタワーの展望券と「Tカフェ」のデザートのセットが割引になるくらい。
わかる人は教えてほしい。

※そのJRタワー展望台から。展覧会は8月7日までですって。

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