二十一世紀最初の戯曲集 | |
クリエーター情報なし | |
新潮社 |
2011/8/2
一人芝居の登場人物で三人は多すぎるかもしれない。変化をつけるために、一人○役という選択肢があるのは確かだけど、そういうことをやりすぎると、「じゃあ三人芝居にすればいいんじゃないの」という話になる。
一人の人間が複数の役をやるという楽しさが見えればいいけど、「それ、話の都合で一人じゃできないんだよね」とか、「興行的に一人芝居と銘打っちゃったから仕方ないよね」という、作者の限界が見えてしまうと悲しい。
今回DVDを見ると、セリフはないものの、バイオリンを弾いている人がたびたび舞台上を歩き回っている。個人的な印象としては、「一人じゃ時間が持たなかったんだな」と感じてしまった。
こういうネガティブな印象を打ちのめすだけの強烈な「一人でやる理由」がないと、一人芝居は成立しないもんだろうと思う。もともと構造的に無理のある表現なんだから。
ちょっとその理由を時間かけて探すことにする。とりあえず、この作品はここまで。
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