
2019/9/14
・青春道を極めた父子が、それぞれエリート高と落ちこぼれ高の青春部を巻き込んで対立する話。
・初演も見たけど、なにぶん16年も前なので、「眉毛の太い親子が出てきた」くらいの記憶しかない。
・青春道を競う部活動が青春部で、青春道の素になる力が青春(あおはる)パワーという、よくわからない設定。
・そんな事実に基づく部分が何ひとつもない話でも、舞台に生身の人がいて、必死に何かやっていれば、何となくそういうものがあるのかなという気分になってくる。
・少年マンガ的なテンプレはバカにされがちだけど、盛り上げ装置としてテンプレ化されるだけの優秀さがある。
・色々趣向を凝らしているものの、結局暴力で優劣を競う感じとか、審判が隠れた実力者とか、最強の父(師匠)と子(弟子)の対立とか、三対三の対抗戦とか。他愛もなくわくわくさせられてしまう。
・父子は小林エレキくんと櫻井保一くん。
・櫻井君くんは『白浪っ!』で鍛えられたと思われる見得の切り方と、殺陣が、うまいこと噛み合っていた。表情もかなり研究していたと思う。
・エレキくんは、展開の都合上、それほど大したことをやってたわけでもないのに、圧倒的な存在感が求められるという矛盾した役割をしっかり担っていた。
・オモシロ場転。演出の斬新さと場転後の地味さのギャップでも笑った。あんだけやって椅子持ってきただけ。
・いったい佐藤杜花さんはどこまで行くんだろう。
・安藤友樹くんの吹っ飛ばされ方。デカくて1000円。
・スココには色んなバージョンがあるのかな。
・これだけ色々趣向を凝らしてやっているなかで、なんの捻りもないコマネチをやりきる能登英輔くんの胆力。
・シュールな台詞で薄まってるものの、いい年した大人が浜辺できゃっきゃうふふするのも結構スリリング。
・あんな豪快な出とちりは初めて見た。当たり前のように盛り上げる方向で追い風にしているのはすごい。
・近い年齢とは言え、最終的にプロが学生をボコって一件落着という理不尽な結末。
・そこは新巻少年の役割ではなかったのか。ただフラれただけ。笑ったけど。青春苦い。
・そんな新巻少年が、きっと活躍するはずの続編「もっと青春したい!」が待たれる。
・何年後になるのかはわからないけど。
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