2015/10/24
・難民問題で注目されているシリア周辺を一般人の目線で追ったドキュメンタリー。
・家や家族を失ってる人がほとんどなのに、カメラに映る人々の表情は驚くほど明るい。
・報道で求められるような「残酷な映像」を出そうと思えばいくらでも出せたはずなのに、本作品ではそういう選択はしてなかった。
・それぞれの環境なりの「日常」を撮ることで、映っている人々も、観客と地続きの存在であるように見せている。
・異国の友達のビデオレターのようでもある。
・「シリアは美しい国だった」。過去形。
・シリアも、元々は難民を受け入れる側の豊かな国だったそうなので、日本だっていつ「日本は美しい国だった」になるかわからない。
・戦争で廃墟になった町並みは震災で見た福島の映像に重なるし、もしからしたら未来の自分たちの姿かもしれない。
・平和は大事だというのは誰でもわかっていることだけど、こういう映像を見ると理屈ではなく感情レベルで大事だと思える。
・「やっぱり平和は大事だ」という、アホみたいな感想を真顔で言いたくなる作品。
・終演後、監督と司会の方によるアフタートークがついていた。
・監督は三つのバイトをかけもちしてるとか。どっから映画を撮るエネルギーが出てくるのか。
・質問コーナーで聞けばよかった。
・他の人の質問で、監督自身への質問があったときに、何度か「私のことで申し訳ないんですが、~」と言っていた。
・自分のことより大変な目に遭っているシリアの難民のことを話したいということなんだろうけど、やっぱり映画として世に出しているんだから、表現欲はあって当然。
・そして、見る側も「何を撮ったか」ではなく「どうやって撮ったか」に興味を持つのも当然。
・やっぱり監督自身のことだからと遠慮せずに質問コーナーで聞けばよかった。
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