観劇三昧:アガリスクエンターテイメント『ナイゲン(全国版)』
2017/9/19
文化祭前の学生会議で、学校側からの押し付け企画をどのクラスが請け負うか、各クラスの代表者たちが会議する話。
明らかに『12人の~』を強く意識していて、一見朴訥に見える議長や、終盤弁の立つ中心人物が感情的になるところなど、「優しい日本人」のほうが近い。
三谷幸喜作品と言えば、監査委員が「自分を説得しろ」と敵だか味方だかわからなくなるところは、『君となら』のフリースローシーンを髣髴とさせる。好きなのかな。
会議に不慣れな高校生であること、大人という抗うことの出来ない存在がいること、スキャンダルで簡単に票が流れるところなど、宣伝文にあるような「泥仕合」要素でオリジナリティを確保している。
加えて、「優しい日本人」を飛び越えて、今実際に行われている政治と何が違うんだというキツめの疑問を観客に投げかけてくる。
終盤、出席者が一致団結して伏線回収しながらエンディングに畳み掛けるスピード感が最大の見所。
================メモ================
「エンタメ賞」に投票(投票期間が過ぎたので気持ちだけ)
上演時間:02:08:28
上演時期:2015/11/14
作・演出:冨坂友
配役
議長:甲田守
文化副委員長:鹿島ゆきこ
文化書記:金原並央
監査委員長:沈ゆうこ
Iは地球を救う:さいとう篤史
3148:榎並夕起
おばか屋敷:古屋敷悠
海のYeah!!:斉藤コータ
アイスクリースマス:津和野諒
ハワイ庵:細井寿代
花鳥風月:淺越岳人
道祖神:信原久美子
どさまわり:塩原俊之
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