2017/11/13
殺人の罪でお縄になった団七が、やむにやまれぬ事情で、再び罪を犯す話。
元は浄瑠璃、歌舞伎。変調とあるように、かなり現代風にアレンジしてある。
とはいえ、最初の定式幕(黒、緑、赤の三色幕)を観ると、現代劇とは違う期待感を煽られて反射的にワクワクする。
装置は現代風の抽象舞台、セリフは時代劇と現代劇の混在、衣裳はアレンジした和装。
ストラップのついた携帯電話で会話するシーンもあって、新しいのか古いのかよくわからない。ごちゃごちゃ。
ポケモンのロケット団を思い出させる、下っ端チンピラ男女の三下感が愛くるしい。
手ぬぐいペシペシもかわいい。
「一寸も下がることのない一寸徳兵衛が~」の口上。
賑々しく演出しているものの、起きた出来事を見れば、世の不条理を嘆く古典らしい話にもなっている。
==============メモ==============
「エンタメ賞」に投票(投票期間が過ぎたので気持ちだけ)
上演時間:02:14:00
公演時期:2015/09/26
作者:松本大志郎
演出:山本拓平
原案:初代並木千柳・三好松洛・初代竹田小出雲
《配役》
団七:松本大志郎
お梶:佐藤智美(フリー)
一寸徳兵衛:伊藤一壮
お辰:小林桃子(演劇集団☆邂逅)
玉島磯之丞:西村快人(フリー)
琴浦:塩尻綾香(フリー)
佐賀右衛門:田島篤
木端の権:有馬貴弘(澪クリエーション)
なまの八:長田梳良(舞夢プロ)
おつぎ:曽木亜古弥(アコヤの木)
義平次:牛丸裕司(劇団五期会)
三婦:唐木ふとし(舞夢プロ)
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