2021/12/9
・演劇の本番直前に、役者間の大喧嘩をきっかけに様々なトラブルが発生してしまう話。
・60分間の短めの作品。
・劇中劇は二人芝居。どんな内容の作品かはよくわからないけど、どうやら最後には歌う構成。演者は不仲が噂されるミュージシャンという設定。
・本編でもやっぱり最後に歌う(ネタバレ)。
・演劇のバックステージ物というと、トラブルが連鎖して大事になっていくイメージがあるけど、どちらかというと、あらかじめ強めのゴールが決まっていて、それまでの時間を各々が盛り上げていく感じ。
・前回公演『14歳の国』とのギャップがすごい。
・作中、演者の他に、照明、音響、衣装、大道具、プロデューサー、そして舞台監督が出てくる。
・大道具の師弟コンビ。登場時のいかにも頼りになりそうな感じと、その後の信じがたいポンコツぶり。
・作中、クセのあるスタッフさんがたくさん出てきたけど、一番仕事を頼みたくないと思った。
・舞台監督的には「2分ではなく10分で十分です。その代わり確実にお願いします」と言わなきゃダメだったんだと思うけど、難易度が高すぎる。
・状況的に仕方ないとは言え、マイクも持たず(あるのに)、全力で歌って踊ることを要求される田中温子さん。
・それを見て、さっきまで椅子の背もたれの上でさらし首のようだったのに、ニッコニコになる櫻井くん。
・そんな誇張の激しいスタッフと演者たちに振り回される舞台監督。最後に真顔でお説教しているところが好き。
・周りが押せ押せだったぶん、能登くんの引きの演技が映えていた。
・公演後(公演上はテクリハ後)の、役者とスタッフのテンションの差が生々しかった。
・後でたまたま一緒に見ていた友人と感想を話していたら、スタッフの中には受付の人もいた方がいいのではという指摘。たしかにそうかも。
・一席ずつ間隔をあけているとは言え、教文小ホールがきれいに満席になっているのは壮観だった。
・カーテンコールも含めて会場の多幸感が強い。
・三団体合同企画【Re:BoostAge】のトリとして、作品全体がカーテンコールのようだったし、「コロナ禍よ、終われ」という願掛けのような作品でもあった。
(2021/12/9 19時)
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