遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

yhs『幕あけ前』

2021-12-13 19:30:06 | 演劇を見てきた

2021/12/9

・演劇の本番直前に、役者間の大喧嘩をきっかけに様々なトラブルが発生してしまう話。

・60分間の短めの作品。

・劇中劇は二人芝居。どんな内容の作品かはよくわからないけど、どうやら最後には歌う構成。演者は不仲が噂されるミュージシャンという設定。

・本編でもやっぱり最後に歌う(ネタバレ)。

・演劇のバックステージ物というと、トラブルが連鎖して大事になっていくイメージがあるけど、どちらかというと、あらかじめ強めのゴールが決まっていて、それまでの時間を各々が盛り上げていく感じ。

・前回公演『14歳の国』とのギャップがすごい。

・作中、演者の他に、照明、音響、衣装、大道具、プロデューサー、そして舞台監督が出てくる。

・大道具の師弟コンビ。登場時のいかにも頼りになりそうな感じと、その後の信じがたいポンコツぶり。

・作中、クセのあるスタッフさんがたくさん出てきたけど、一番仕事を頼みたくないと思った。

・舞台監督的には「2分ではなく10分で十分です。その代わり確実にお願いします」と言わなきゃダメだったんだと思うけど、難易度が高すぎる。

・状況的に仕方ないとは言え、マイクも持たず(あるのに)、全力で歌って踊ることを要求される田中温子さん。

・それを見て、さっきまで椅子の背もたれの上でさらし首のようだったのに、ニッコニコになる櫻井くん。

・そんな誇張の激しいスタッフと演者たちに振り回される舞台監督。最後に真顔でお説教しているところが好き。

・周りが押せ押せだったぶん、能登くんの引きの演技が映えていた。

・公演後(公演上はテクリハ後)の、役者とスタッフのテンションの差が生々しかった。

・後でたまたま一緒に見ていた友人と感想を話していたら、スタッフの中には受付の人もいた方がいいのではという指摘。たしかにそうかも。

・一席ずつ間隔をあけているとは言え、教文小ホールがきれいに満席になっているのは壮観だった。

・カーテンコールも含めて会場の多幸感が強い。

・三団体合同企画【Re:BoostAge】のトリとして、作品全体がカーテンコールのようだったし、「コロナ禍よ、終われ」という願掛けのような作品でもあった。

(2021/12/9 19時)


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