縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

布団圧縮とジャックと豆の木

2007-12-10 | Weblog
布団圧縮袋、押入がふとんや毛布でぎゅうぎゅうなのでついに登場とあいなった。
テレビ通販ではいとも手軽に簡単そうに作業しているけど、重い綿布団をあの中に押し込めるのは
結構毛だらけ重労働だった。こりゃばばあ一人じゃ大変だ。それでも掃除機にビニールの中の空気を吸わせて
電車に轢かれてぺっちゃんこよろしく布団がどんどん煎餅になっていく様子は案外と面白い物だった。
そして猫社長は掃除機を尊敬した。お前のパワーはすばらしい。口じゃ無理だ。
掃除機を使わず圧縮しろったって誰ができるか、圧縮袋を発明した人やこれでボロもうけしている人は
掃除機を開発した人にいつも感謝したほうがいい。掃除機ありきの商品だ。
真空パックのスルメみたいになった布団は何だか軽くなった気がした。そんなわけはないはずなんだけど、
単なる紙の束が札束になったときみたいな精神的な作用が働くようだ。
積んで積んで積んで押入の片側はすかすかになった。
だが、事件は現場で起こった。袋に徐々に空気が忍び込み、布団がまーるくなっているではないか。
ぎっちり積み込んだ片側は布団のおしくらまんじゅうになり、やがて天井板を押し上げ、
2回の床を突き破りもりもりと膨らむ入道雲のように膨張してさらに屋根を破壊して天に向かって伸び続けた。
突き破られた屋根からは本当の雲が望めた。
だがやげて夜になり夜露を含んだ布団達は一斉にしぼみ始め、急速に押入に向かって戻り始めた。
ああやれやれ、どうなることかと一番上の布団を見るとメモ書と豆の種とが3つ乗っていた。
そのメモには、布団を一枚この種と交換しました、よろしく、天国のジャック、と書かれてあった。
ということで明日豆を庭に植えてみようと考えている。