縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

20世紀少年

2008-02-05 | Weblog
完結したからとビーバーちゃんから浦沢直樹の20世紀少年22巻と21世紀少年2巻が送られてきた。
うひょー、コミックってカッパえびせんだよ。1ページでも開いてしまえばそこにはめくるめく止められない
現実逃避の世界が待っている。どうにもこうにも矢も楯もたまらず読んでしまった。案の定2日間仕事はオフ。
主人公のケンジ達の登場する時代がほぼ猫社長と同年代、ちょっとこっちがお姉さんかな。
ケンジ達が原っぱに秘密基地を作って漫画やラジオを持ち寄る場面があるんだけど、それが猫社長のずっと奥に
あった記憶の引き出しを引っ張り出した。そうだ猫社長も女の子同士で秘密の基地を作っていたことがあった。
あれは背丈より高い笹が生い茂った空き地だったのだけど、人一人が通れるようなトンネルみたいな道があって
そこを進んでいくと直径2メートルくらいの笹を刈ってある空間に行き着いた。そこ以外は笹が高くて密集
していたので丸い壁に囲まれた異空間みたいだった。でその空間を見つけた猫社長たちはここを遊び場と決め
どこかで拾ってきたみかん箱とかを運んで椅子の代わりにして学校帰りに集まった。ところでいったい何の話を
していたんだろう。各々コードネームみたいなものを付けていたような気がする。女スパイ気取りだ。
でも女の子はしっかりしている。漫画や着せ替え人形はよごれちゃ困るし、マイラジオなんて持っている金持ち
もいなくて、秘密の基地はいつもすっきりしたものだった。
でもわくわくした記憶はいまでもちゃんと残っている。それは空想力だけで楽しむことができたほんの一瞬の時間
だったってことを。
20世紀少年、浦沢直樹ってすごいな。
横浜そごう6階ジャパンショップに常設、おひな様満載