縁起笑店

縁起の道も招き猫から
陶芸家猫社長のつれづれコラム
横浜の縁起村から伊豆の満腹村に移住

金色夜叉改訂版

2010-01-17 | Weblog
小田急線の新松田あたり、車窓から巨大ミルクジェラートが山の向こうにひょっこり現れた。
おいしそうな富士山だった。
小田原から熱海に行った。熱海の海岸には寛一お宮の銅像がある。寛一がお宮をけっ飛ばしている
像である。
熱海の海岸散歩する、寛一お宮の二人ずれ。金色夜叉だ。
この歌は猿回しが二頭の猿にカツラを被せて演じさせているシーンをテレビで何度か観たことがある。
熱海のシーンは超有名なので猫社長も知っている。
許嫁だった寛一とお宮、ところがお宮はIT社長の堀衛門の指に輝くダイヤの指輪に目が眩み寛一を
袖にする。そして熱海で
再来年の今月今夜……十年後の今月今夜……一生を通して僕は今月今夜を忘れん、忘れるものか、
死んでも僕は忘れんよ! 可いか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月今夜になったならば、
僕の涙で必ず月は曇らして見せるから、月が……月が……月が……曇ったらば、
宮さん、貫一は何処かでお前を恨んで、今夜のやうに泣いていると思ってくれ。
となるのだ。
この後のあらすじがわからない。同行の海猫ちゃんに聞いてみた。海猫ちゃんいわく
いつかお宮を見返してやろうと寛一は一生懸命勉強して東京地検の検事になった。
寛一は堀衛門の悪事を暴いて刑務所行きにした。その後生活に困ったお宮は芸者になった。
別れろ切れろは芸者の時にいう言葉、とお宮は寛一に恨み復讐を誓った。
お宮は芸者の時に培った人脈をフルに活用し衆議院議員になって幹事長まで上り詰めた。
それが東京地検対与党幹事長の全面対決としていまだに続いているってわけさ。
えーっ、小沢さんてお宮だったの?
猫社長はてっきり小沢さんはマイケルジャクソンだと思ってた。
金色夜叉は複雑怪奇な物語だったのだ。そういえば今日は1月17日だ。
月はでてるかな。

役得

2010-01-13 | 干支
道二本向こうに住んでいる穴熊のササ子ちゃんは医学部をめざす一浪の受験生。一年間医学予備校に
通ってみっちり勉強している。小さな頃から理数系が得意だったのでこの不景気の世の中で
食いっぱぐれのない医学部を目指すことにしたらしい。ササ子ちゃんの家は裕福だ。
「ささらちゃん、好きな人ができたからってさっさと医者をやめちゃだめだよ」
「大丈夫、金持ち以外の人だったらやめないよ」
「皮膚科とか眼科とか体に負担のかからない楽珍な科を選ぶんじゃないの?」
「皮膚科も眼科も今はいっぱいいるから開業しても儲からないんじゃないかな、でもまだ医学部に
受かっていないからどこを選ぶかなんてわかんないよ」
「ねえねえ、形成外科になったら猫社長の皺を格安で取ってね」
「ああ、リフトアップね、まかせておいて」
「期待してるね。これからが一番大事だから風邪ひかないようにしてがんばってね」
「医学予備校に通ってる半分が開業医の子供なんだけど、彼らはみんな新型インフルエンザの
ワクチンを医院で打っているのよ。それだけでも一歩リードされてるって感じ」
猫社長はよくわからないけど医者の家族だからってワクチンを優先摂取するのはいいのかなって思った。
他のお医者さんに聞いてみたところ、これはいわゆる役得ってことらしい。
キャビンアテンダントのミルミルさんはお母さんと旦那と子供と一緒に毎年ハワイに行っていた。
一等親までは航空運賃が無料なのだそうだ。これも役得だ。今も無料が続いているのかは知らない。

A to Z イノキの母

2010-01-10 | Weblog
NHKの追跡AtoZ、ペットの悲劇を防げを観ていた。そこにピノコより凶暴な飼い犬がいた。
名前はマル、飼い主は傷だらけ、恐いから餌鉢に紐をつけて手元に引き寄せる。なでることもできないそうだ。
昨日ピノコの小屋の回りを箒で掃いていたら突然襲いかかってきた。餌を食べていたからだ。
いけない、ちょっと油断していた。だがピノコは襲いかかった後、脱兎のごとく小屋の後ろに回って
しばらく隠れている。一応反省はするらしい。マルよりはましだ。って喜んじゃいけない。
ドイツでも日本ほどではないが放棄犬がでる。でもドイツでは放棄犬を殺処分しないらしい。
日本は人間だって大切にされていないのだから、犬猫は推して知るべし。
熊本にいる雑種で成犬のイノキ、捨てられた後ずっとセンターで新しい飼い主を待っている。
でもなんでイノキなんだ?強面だけどさらに名前で損をしている気がする。ボンバイエ、1,2,3。
賢いイノキ、今日の放送で里親が殺到するに違いない。

ありがとうございます

2010-01-08 | Weblog
セールス電話は忙しくても忙しくないときでも猫社長の大事な時間を奪われる気がする。
化粧品のセールスが掛かってきた。
「猫社長様ですか?ありがとうございます」
「スベスベ化粧品でございます。ありがとうございます」長々とした説明の合間にやたらと
ありがとうございますを連呼する。ここまでで3分が過ぎている。
いじわるな猫社長は「なにがありがとうなの?」と問いただした。
するとありがとうはピタリとやんだ。あちらさんも猫社長には脈無しと踏んだのだろう。
今使っている化粧品がすばらしいのでおとといお出でと言ったらあっさり切られた。
きっとすぐ別の番号に掛けるのだろう。
CM王子の加藤清史郎の純金積み立てコツコツには違和感がある。
純金と子供がどうしたって結びつかない。ガキンチョが金の延べ棒を抱えてウシッシってするか?
普通しないだろ。
マドンナが牛どんのコマーシャルでヤスーイ、ウマーイ、ノ、サンビョウシ、って言ってる方が
まだ納得できる。だって大人はギャラ次第で自分で選択できるから。

ピノコの胴巻き

2010-01-05 | ピノコ
100円ショップでアクリル毛糸を買った。ピノコの胴巻きを作るためだ。
棒針で筒を編み、途中前足を出すための穴を2つ作る。
ふた玉で完成した。実費200円。昔黄金の腕、幻の編み師と言われた、猫社長の人件費が50万円。
50万200円のピノコのセーターだ。仕上がりは……正直いうとかなり貧乏くさい。
今までに50枚くらいセーターやカーディガンを編んだというのに、しばらく毛糸に触らないと
腕も感性もセンスも鈍っていた。
じゃあ、時給700円てことにしておこう。感性までに正味4時間だから、3000円。
ピノコよ暖かいんとか何とか言ってミソ。