英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

大学入試英語必勝法(2009年センター試験から)

2009年01月19日 | 大学受験英語
 センター試験英語では、やや難解な単熟語を含む英文を読ませて、その単語の意味を英語で問う問題が三年連続で出題されています。今年の問題には can of wormsとsporadicが登場しました。高校レベルを超えた単熟語で受験単語集の暗記だけでは対応できません。しかし文脈から単語の意味を推測する英語思考力があれば正解できる良問です。
 英英辞典の効用についての長文問題もありました。日本人学生の視点から書かれた英文で、起承転結構成の和風の文章ではあるものの、かなり面白い箇所がありましたので、引用しコメントを加えます。

When I first entered university, my aunt, who is a professional translator, gave me a new English dictionary. I was puzzled to see that it was a monolingual dictionary, which meant that everything was in English. Although it was a dictionary intended for learners, none of my classmates had one and, to be honest, I found it extremely difficult to use at first.
(↑そりゃあいきなり英英辞典で未知の単語を引いたらextremely difficult to useなのは無理もありません。英英辞典に習熟する第一歩は知らない単語を引くのではなく、誰でも知ってる単語、たとえば hotelやrestaurantのようなやさしい単語の定義を読むことです)

This dictionary uses a limited number of words, around 2,000, in its difinitions. When I read these difinitions, I am repeatedly exposed to basic words and how they are used to explain objects and concepts. Because of this, I can express myself more easily in English.
(↑全くその通りで、英英辞典を使い続けると英語の理解力だけではなく表現力も伸ばせます)

The writer implies that by continuing to use only bilingual dictionaries, learners are less likely to achieve a good command of language.
(↑それがわかってるなら、是非、センター試験英語で英英辞典の使用を認めてほしいです。千円くらいのもので十分で、試験場で配布すると発表すれば受験生は英英辞典の習熟にいそしむでしょうから、日本人の英語力は大いに向上するはずです)

 最近のセンター試験英語では、具体性が高い英語思考力を問う良問が増えつつあります。しかし各大学の試験では、抽象的であることに加えて英文和訳や和文英訳といった日本語へのこだわりを捨て切れない古色蒼然たる悪問が少なくありません。ただそういった問題を出されても、英英辞典を使いこなせる英語センスがあれば有利になるのは間違いありません。
 私の提唱する大学入試英語必勝法は、「基礎を固めた後は、英英辞典を片手にたくさんの英文を読むこと。過去問に振り回された試験対策ではなく、傾向が変わっても対応できる英語対策を心掛けること」です。インプットが十分なされていれば英作文のようなアウトプット能力もスムーズに伸ばせます。
 ペースメーカーとしては入試英語よりもはるかに素直な問題が出題される実用英検がおすすめで、高三春の英検で実用英検準1級に合格できれば入試英語でも大いに有利になります。
 英英辞典が使いにくいようであれば english x englishを学習してください。「上級者並みの英語センスを短時間で身につけることができる」というenglish x englishのキャッチフレーズが意味するのは、英英辞典を使いこなせる英語センスです。試験本番で英英辞典は使えないとはいえ、英英辞典を片手に過去問を解くのは有効な対策になります。英英辞典を使いこなせる英語センスがある受験生はそう多くありませんので、英英辞典に馴染んでいれば確実に差をつけることができます。
 以下は、1998年秋のアメリカの小学校2~3年生向けのTIMEFORKIDSのカバーストーリーで、基礎的な単語と文法を習得した高校生が英英辞典を片手に読む記事としてお勧めできます。

Sunken Treasures(TOEIC500点、実用英検2級レベル)
 海中から発見されたクレオパトラの秘宝についての記事です。
☆必修単熟語 ruin, statue, take control of, rule(ここでは「支配」という意味), defeat, fascinate

For Sale: Stolen Rare Pets(TOEIC500点、実用英検2級レベル)
 ペットとして売られる希少動物の問題を指摘する記事です。
☆必修単熟語 endangered, illegal, worth, smuggle, shipment

A Chance to Learn(TOEIC500点、実用英検2級レベル)
 さまざまな理由で女児の就学が妨げられている現状を変える取り組みを伝える記事です。
☆必修単熟語 take off, drop out of, tribe, bravery, make sure, deny, forbid, equally, encourage, earn, thanks to
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« TIMEを読む会266号資料 | トップ | 2009年センター試験長文... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

大学受験英語」カテゴリの最新記事