TIME誌August10号の、Why Swearing Is Good for You.というタイトルの、口に出すことをはばかられるような呪い言葉が痛みを軽減する効用について論じた記事の冒頭における、
There is a certain four-letter word that is forbidden in polite company but often uttered by women in labor.
という文は、
礼儀正しい仲間内では禁じられているが、陣痛中の女性によってしばしば発せられるある四文字言葉(禁句)がある。
という意味になります。
×礼儀正しい会社では禁じられているが、労働中の女性によってしばしば発せられるある四文字言葉(禁句)がある。
という誤読でまずおかしいのは、労働中の女性に限って四文字言葉(禁句)を発するわけがないということです。
companyには会社だけではなく仲間という意味があり、laborには労働だけではなく陣痛という意味があります。試験に出る、出ないにかかわらずこういった多義語に普段から親しんでおくと、柔軟性のある英文の読み方ができるようになります。
※追記
当ブログ読者の方の御指摘によりpolite companyは「上流階級」という意味であることがわかりました。謹んで訂正します。
There is a certain four-letter word that is forbidden in polite company but often uttered by women in labor.
という文は、
礼儀正しい仲間内では禁じられているが、陣痛中の女性によってしばしば発せられるある四文字言葉(禁句)がある。
という意味になります。
×礼儀正しい会社では禁じられているが、労働中の女性によってしばしば発せられるある四文字言葉(禁句)がある。
という誤読でまずおかしいのは、労働中の女性に限って四文字言葉(禁句)を発するわけがないということです。
companyには会社だけではなく仲間という意味があり、laborには労働だけではなく陣痛という意味があります。試験に出る、出ないにかかわらずこういった多義語に普段から親しんでおくと、柔軟性のある英文の読み方ができるようになります。
※追記
当ブログ読者の方の御指摘によりpolite companyは「上流階級」という意味であることがわかりました。謹んで訂正します。
今回のTIMEの記事はおしいところまでいきましたが、「礼儀正しい」のところが読めず、「上流階級」のような意味と訳してしまいました。OALDから次のような定義と、問題の文となんとなく似た感じの例文が出てきたので、つられてしまいました:
[only before noun] from a class of society that believes it is better than others
(Example) 'Bum' is not a word we use in polite company.
ただ、ここでの誤読のサンプルとしては、実際に耳にした「礼儀正しい会社」あたりが安全策と思いました。
この文脈でcompanyを「会社」と解したりlaborを「労働」と解したりするのは明白な誤りとはいえ、それ以外の部分ではいろいろな読み方が可能と思います。
コウビルド英英辞典を参照したところ、
You can refer to people who consider themselves to be socially superior and to set standards of behaviour for everyone else as polite society or polite company.
Certain words are vulgar and not acceptable in polite society.
という記載がありました。polite companyはDAITAさんの「上流階級」という読みが正しいと思います。いつも有り難うございます。
英英辞典を片手に読書を始めて最近気づいたことは、難しい単語が少しずつわかるようになったことよりも、基本的な単語の語感が研ぎ澄まされてきたということです。具体的には、前置詞や副詞の使い分け、haveやgetなどの基本単語の用法を前から素早く読み取っていく文法力、以前は「英→和→イメージ」と読んでいた単語が「英→イメージ」と瞬時にイメージできる速読力などです。
labor、polite、companyは共に基本的な単語ですが、この一文を正しく解釈するために何冊もの英英辞典を参照しました。英語をマスターしようと思うと難しい単語ばかりに目がいってしまいがちなのですが、こういう基本単語たちが文の主役であって、そういう単語をたくさんインプットしていくことが英語をマスターするための本当の近道と感じました。