バーニーズ物語☆エリン舎

バーニーズブリーダーとして、今年の8月で27年。
健康でバランスのとれたバーニーズを世の中に

10月10日(月)

2005年10月10日 23時54分11秒 | 日々のわんこ
時々
それからOBは、毎日、普通に歩いていた。引きずるのは、忘れた頃に1,2度。これでは気が付かないのは当たり前。と自分を正当化する。「歩けなくなるのは、時間の問題です。」と言われた言葉がどこからか聞こえた。歩けなくなったら手伝ってやる。いつでも歩かせてやる。「まだ当分の間、大丈夫だ」と誰かに聞こえるように言った。何冊も椎間板の本を読んで、HPを調べた。右後足をかばうのか、左前手をよく怪我をするようになった。血が滲んでいて白い所が赤く染まっている。ずいぶん前から悪かったんだと思った。気が付こうとしない自分の弱さに腹が立った。

 ヒートの子が前を歩いた。OBは、息を荒く、興奮して追いかける。その息の中に変な音が聞こえた。ヒューという音が1回。喘息かもしれないと思った。急いで病院へ行く。1日かかっての検査。結果に驚愕した。昨年まで正常だった心電図のP波がなくなっていると言う。心房細動と診断された。「心房細動が起きたら突然死が訪れるのが当たり前なのだが、OBの場合は、脈数が正常で、規則正しい間隔で動いているので、明日かもしれないし、1年後かもしれない何とも言えない。心臓肥大になっていないので、心房細動の原因はわからない。」と言われる。
「ショックで心臓が悪くなる時はありますか?」と問うと
「それは大きな原因かもしれません」と言われ、麻布大学の若尾先生を紹介された。『ゼロー。OBを連れて行くなー』と心の中で叫んだ。『良い子だから、他のヤツと遊んでいろ。OBとはゆっくり会うことにしろー』と意味もわからないことをブツブツと繰り返した。
「バーニーズの突然死は、心臓で起こるのではないか?」とアメリカの学会では発表されたそうである。そんなことはどうでも良かった。椎間板に心房細動。どうやって治すのか!その答えが欲しい。