便秘には気滞、血虚、実熱、食滞、陽虚、気虚などさまざまな種類があります。簡単に言えば、便が硬くて出にくいパターンと便が硬くなくても出にくいパターンの二種類です。蜂蜜で治療できるのは、便が硬くて出にくいパターンです。
蜂蜜を便秘に使う方法は、約2千年前の医学書『傷寒論』の中に詳しく記載されています。
適量(200グラム前後)の蜂蜜を銅器(ステンレスでも可)に入れ、弱火で煮て、焦げつかないように撹拌しながら、中の水分を飛ばします。飴状になったら火を止め、冷めないうちに手でまるめて、太さ約1、5センチ、長さ約4センチの座薬を作ります。この座薬を肛門に差し込み、手で押さえ、大便が出そうになった時に取り出します。この処方は、「蜜煎導」(みつせんどう)と言います。
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