石破茂首相は4日、首相官邸で開かれた閣僚懇談会において、物価高対策の加速を関係閣僚に指示した。2024年度補正予算に盛り込まれた低所得世帯向け給付金の迅速な執行や政府備蓄米の市場放出によるコメ価格の安定化が柱となる。
首相は「成長型経済への移行には物価上昇を上回る賃上げの定着が必要だが、コメや生鮮野菜の価格高騰が続いている」と指摘。賃上げ効果が浸透するまでの間、きめ細かい物価対策が必要との認識を示した。具体的には、1世帯当たり3万円の低所得世帯向け給付金(子育て世帯は子ども1人あたり2万円加算)を3月末までに全自治体で給付開始させるよう要請。現在7割の自治体が準備を進める一方、3割は未着手の状況を改善する。
コメ価格対策では、政府備蓄米10万トンを条件付きで市場放出する方針を決定。農林水産省の江藤拓大臣は「生産者と消費者の両方に配慮した措置」と説明した。2024年12月の消費者物価指数ではコメ類が前年比64.5%上昇し、統計開始以来最大の伸びを記録していた。
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