バレエと言えば、”トーシューズでつま先立ち” という
ユニークな「足使い」がありますよね。
以前、私の整体室に、
バレエ歴10年以上、というEさんがお見えになりました。
体の故障がアチコチに出て、バレーは止めようと思っている、と。
「これは、年のせいだと思うけど、
つま先で回転したとき、ふらつくようになったし・・。」
足腰など、一連の体の歪みの整体をした後、
試しに、彼女に、片足を上げてつま先立ちをし、
クルリとつま先で廻っていただきました。
確かに、一回転する前に体がふらついて、
上げていた片足が、床に着いてしまいます。
・・・それは、年のせいなの・・?
いいえ違う。・・誤った体づかいをしているせいだと思うワ。
つま先立ちで回転する彼女の動作を、ジーっと見て、
気がついたことがあります。・・それは彼女が、
つま先に重心を乗せて、つま先立ちをしていたことです。
?・?・・それだと、体が微妙に前傾してしまう・・。
「つま先立ちで立つ」というポーズは、
単に、つま先で体を支える(=つま先に体の重心を乗せる)動作ではありません。
つま先とかかとを結ぶアーチ力で、体を支える筋肉運動です。
まず、かかとに重心を乗せ、かかとを上げながら、つま先力を強め、アーチ力を高める。その上に体をまっすぐに置く。~~そんな筋肉運動です。
いきなりつま先で立とうとすると、体は前傾してしまい、ふらつきます。
実際にやってみると、分かると思うよ。
私はバレエは出来ませんが、
体づかいのコーチは出来ます。
で、Eさんに、かかとに重心を乗せてからつま先立ちするやり方に、
トライしてもらいました。・・・すると、
「あ~ら、廻れたわ。・・・これなら、出来そうね」と。
彼女は、
「かかとに重心を置いてから、つま先立ちするなんて、知らなかったわ」
とおっしゃいましたが、いえいえ、
これまでは、ちゃんとバレエの足使いをやって、廻っていた筈。
けれど最近になって、形が崩れた。・・なので、廻れなくなった、
そうじゃないかなぁ、と思いましたよ。
今回、バレエの初心者講習会を受けてみて、
バレエが、「足づくり」に非常に熱心で厳しい!ことを、
つくづく実感しました、ね。
----------つづく---------
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