Radio workshop & everyday.

自灯明法灯明

「自らを灯(ともしび)とし、拠り所として、他を灯とすることなかれ。」

Fiction

2008年02月21日 | 日記
いつの間にか自分は車を運転している。
慣れた道、前方から車が右折しようとウインカーをつけ近づいてきた。
十字路に差し掛かったとき、その車は何事も無いかのように右折してきた。
あっ、ぶつかる、瞬間、その車は自分の体と車の中を通り抜けて行った。
えっ、なに、思わず車を止め。
自分は、通り抜けて行った車の軌跡を追った。
そして、自分は車を降り立ち、両足を地面に力一杯踏みしめ、自分の存在を確かめるように、何度も何度も繰り返していた。

周りの人たちは何事も見ないかのように
無関心で通り過ぎていく。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする