Radio workshop & everyday.

自灯明法灯明

「自らを灯(ともしび)とし、拠り所として、他を灯とすることなかれ。」

日記の背景

2013年06月04日 | 日記
私はこの市街の奥に居座る富士の壁紙に、何か郷愁を感じた。
しかし、なかなかその元と成る意味を見いだせずにいた。

何気なく、その写真を見た時「あっそうだ」初めて就職の為に上京して
その会社の寮から見た風景の様だった
多分同じではない事は確かだ

奥の富士さんは勿論見る事は出来なかった、なにか殺伐とした風景の中のビルの姿が
強く印象に残っている。

その時は朝の風景だった
初めての所で、明日から会社勤めをする
何が始まるのだろう、その様な思いを巡らし
殆ど眠る事は出来なかった記憶が有る

そのまんじりともせず、朝の薄明かりの中で窓に立ち眺めた風景
冷たい殺伐とした朝の風景は、とても自分を不安にさせた。

そして、もうひとつ私の心に残っている、音の風景
昔ブルートレインと言う寝台特急と言う物が有りました
この列車は、こちらの地方を夕方4時に出発し、翌日10時頃に東京駅に到着します
これと反対に東京を夕刻、こちらをお昼前に到着てと言うダイヤ編成でした。

関東にいた私は、時折この寝台特急を利用しました、飛行機は飛んでいましたが
飛行場が離れており、料金も当時の自分の給料ではとても乗れるものでは有りません
所用時間はかかりますが、この寝台特急は私にとって走馬灯の様に思い出を
案内してくれるものです。

この列車は乗客にとって眠りを覚ます悪戯をします
ほんとによく眠っている時に、「出発の時」ガタ、ガタ、ガタ、ガタ~ン
もっと静かにやっくれりゃいいのにね、意地悪です

うつらうつらしているうちに、下関に到着のアナウンスが流れます
それに呼応するかのように列車はピーっと警笛を鳴らすのです
その音を聞くと、故郷の懐かしさが一段とこみ上げて来るのです
そして、少しづつほの白くなる車窓を眺めて行くのです。

ブルートレインは九州発は、明星、那覇、ハヤブサ、ミズホ
他に有ったのでしょうけど、乗って無いので分からない。

コメント (2)
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