ファミリーの体調は最悪でした。隣保班(古いでしょう?)内の不幸ごとで隣保班長を仰せつかっているおんどりはめんどりとともに気疲れする連日の通夜・葬儀・告別式などを終わり、深夜に寝床に着いたのですが、悲しみにくれるご遺族を思うとなかなか眠れませんでした。朝は、睡眠不足、クーラー病で頭はガンガン。
今日は、以前から予定していた「大江健三郎講演会」。
ノーベル賞作家の講演会なんておそらくこれが最初で最後でしょうから、しっかりと体調を整えていこうと家族で話していたんですが、なかなか世の中思うようにはいかないものです。
大江さんは、その著書や最近のマスメディアを通じて感じられたとおりの方でした。(当たり前と言ってしまえばそのとおりですが)
特徴ある話し方は、作文体と言うかフランス文学者らしい訳文体というか、そういう調子と文末決定性という日本語の持つ特性をうまく組み合わせて一つの主張ある論旨明快な論文に仕上げた素晴らしい講演でした。
県内の小さな市にもかかわらず、千人以上の方が聴衆として参加し、講演会としては大成功だったようです。残念なことは、「ノーベル賞」のブランド見たさに会場に現れたごく一部の「ミーハー族」でしょうか。彼らは大江さんの公演中、グウグウと眠り、途中で平然と写真を撮って退席するなど目に余るものがありました。
この場をお借りして聴衆の一人として大江さんに陳謝したいと思います。
大江さんの今回の講演の主題は二つあったと思います。
一つは、戦争を経て平和なこの時代に生きているわれわれがこの平和の尊さを次の世代にしっかりと申し送り、それを若者が「自分たちの時代」として意識すること、そしてそのような環境を作ることが大切なんだと言うこと。もう一つは、「注意深く物事に対処すること」は人生にとって重要なことだということ。
平和~沖縄ノート~裁判~憲法九条に至るやや小難しい論点にもかかわらず、家族の生活を通して人の親としての立場からわかり易い「人間性の原点」を極めようとする大江さんのやさしい姿が感じられる「いい講演会」でした。
さすがです。感服!感服!
でも、まだ頭は痛い!
(おんどり)
今日は、以前から予定していた「大江健三郎講演会」。
ノーベル賞作家の講演会なんておそらくこれが最初で最後でしょうから、しっかりと体調を整えていこうと家族で話していたんですが、なかなか世の中思うようにはいかないものです。
大江さんは、その著書や最近のマスメディアを通じて感じられたとおりの方でした。(当たり前と言ってしまえばそのとおりですが)
特徴ある話し方は、作文体と言うかフランス文学者らしい訳文体というか、そういう調子と文末決定性という日本語の持つ特性をうまく組み合わせて一つの主張ある論旨明快な論文に仕上げた素晴らしい講演でした。
県内の小さな市にもかかわらず、千人以上の方が聴衆として参加し、講演会としては大成功だったようです。残念なことは、「ノーベル賞」のブランド見たさに会場に現れたごく一部の「ミーハー族」でしょうか。彼らは大江さんの公演中、グウグウと眠り、途中で平然と写真を撮って退席するなど目に余るものがありました。
この場をお借りして聴衆の一人として大江さんに陳謝したいと思います。
大江さんの今回の講演の主題は二つあったと思います。
一つは、戦争を経て平和なこの時代に生きているわれわれがこの平和の尊さを次の世代にしっかりと申し送り、それを若者が「自分たちの時代」として意識すること、そしてそのような環境を作ることが大切なんだと言うこと。もう一つは、「注意深く物事に対処すること」は人生にとって重要なことだということ。
平和~沖縄ノート~裁判~憲法九条に至るやや小難しい論点にもかかわらず、家族の生活を通して人の親としての立場からわかり易い「人間性の原点」を極めようとする大江さんのやさしい姿が感じられる「いい講演会」でした。
さすがです。感服!感服!
でも、まだ頭は痛い!
(おんどり)