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小雨の皇居でクワガタと対面

2013-05-30 | フィールドノート(その他)
5月30日。今日は、以前から進めている、「ヒカゲチョウ類による都市の樹林の評価」のための調査に出かけた。
学生に手伝ってもらい、都内各所でヒカゲチョウ類の調査をする。
あいにく、天気はよくない。時々小雨が混じる状況だ。
本日3カ所目。皇居東御苑の二の丸雑木林についた。この林は、昭和天皇のご発意で育成されたとのことだ。開発により、失われる雑木林の表土を二の丸に移し、武蔵野の雑木林を再現したということである。確かに見事な林で、下見に訪れたときには、様々な林床植物が咲き、特にキンランの密度は異常に高かった。管理の方に話を聞くと、最近急激に増えたとのことだった。移植した表土中に存在したものであったようだが、きれいに管理された雑木林の林床が、キンランの生育にうまく合っていたものと思われる。


皇居東御苑二の丸雑木林 2013-05-30

さて、今日の調査だが、小雨の中、サトキマダラヒカゲとヒメジャノメの2種を確認することができた。上々の成果だ。
その他にも、咬まれると腫れあがりかなり痛む、体長15cmを超えるトビズオオムカデや、体長10cmほどのオオゲジなども見つける。断わっておくが、あえて、嫌われものの虫を挙げたわけではない。視線を林の上空に送ると、近代的なビル群が立ち並ぶ、東京の中心地に、こんな生き物がいるということに不思議さと楽しさを感じるのだ。

というわけで、最後は、こんな虫も紹介しておこう。下草にしがみついていたコクワガタのメスだ。もう1カ月もすると、カブトムシも現れることだろう。その時には、また紹介したい。


コクワガタ♀ 2013-05-30 皇居東御苑


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