Right and Wide

シンガー・ソング・ライター田中正浩の素顔

わたしの『やめて』

2015年07月31日 | 作品

くにと くにの けんかを せんそうと いいます

せんそうは 「ぼくが ころされないように さきに ころすんだ」
という だれかの いいわけで はじまります
せんそうは ひとごろしの どうぐを うる おみせを もうけさせます
せんそうは はじまると だれにも とめられません

せんそうは はじめるのは かんたんだけど おわるのは むずかしい
せんそうは へいたいさんも おとしよりも こどもも くるしめます
せんそうは てや あしを ちぎり こころも ひきさきます

わたしの こころは わたしのもの
だれかに あやつられたくない
わたしの いのちは わたしのもの
だれかの どうぐに なりたくない

うみが ひろいのは ひとをころす きちを つくるためじゃない
そらが たかいのは ひとをころす ひこうきが とぶためじゃない

げんこつで ひとを きずつけて えらそうに いばっているよりも
こころを はたらかせて きずつけられた ひとを はげましたい

がっこうで まなぶのは ひとごろしの どうぐを つくるためじゃない
がっこうで まなぶのは おかねもうけの ためじゃない
がっこうで まなぶのは だれかの いいなりに なるためじゃない

じぶんや みんなの いのちを だいじにして
いつも すきなことを かんがえたり おはなししたり したい
でも せんそうは それを じゃまするんだ

だから
せんそうを はじめようとする ひとたちに
わたしは おおきなこえで 「やめて」 というんだ

じゆうと へいわの ための きょうだい ゆうしの かい

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声明 ~ for Freedom and Peace ~

2015年07月23日 | 作品

「自由と平和のための京大有志の会」の声明書(藤原辰史)

戦争は、防衛を名目に始まる。

戦争は、兵器産業に富をもたらす。

戦争は、すぐに制御が効かなくなる。

戦争は、始めるよりも終えるほうが難しい。

戦争は、兵士だけでなく、老人や子どもにも災いをもたらす。

戦争は、人々の四肢だけでなく、心の中にも深い傷を負わせる。

精神は、操作の対象物ではない。

生命は、誰かの持ち駒ではない。

海は、基地に押しつぶされてはならない。

空は、戦闘機の爆音に消されてはならない。

血を流すことを貢献と考える普通の国よりは、

知を生み出すことを誇る特殊な国に生きたい。

学問は、戦争の武器ではない。

学問は、商売の道具ではない。

学問は、権力の下僕ではない。

生きる場所と考える自由を守り、創るために、

私たちはまず、思い上がった権力にくさびを打ちこまなくてはならない。


僭越ながら、上記「声明書」に曲をつけました。タイトルは「声明 ~ for Freedom and Peace ~」です。下記リンクから演奏を聴いて下さい。

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生保レディとの対話

2015年07月03日 | 記事

夕方、某生命保険の若い外交員さんがやってきたのでお話ししました。
「先生、戦争法案、どうなるんですか。」
「安倍さん、本気みたいですよ。会期大幅延長して、何が何でもやる構えだし。」
「戦争なんかしてほしくないですね。」
「そりゃ、誰でもそう思ってる、と思うでしょう。ところが彼らは違う。戦争やりたくて仕方ないみたいです。」

「なんでですか?」
「アメリカを見れば分かりますよね。あの国はしょっちゅう戦争してます。戦争したい人がいるから戦争になるんです。儲かるから。それは一部の人だけど、その一握りが国を牛耳ってるから。アフガニスタンやイラクですごい数の罪もない一般市民が犠牲になってる。」
「日本がそんなのに巻き込まれたらいやですね。」
「直接戦場に行かなくても、戦争が起こったら戦費調達でうちらのなけなしの給料からこれ以上に税金取られ、教育や福祉の予算が削られ、人殺しに使われるんです。
オスプレイ1機いくらすると思いますか。新車1万台買えるんです。それ17機も買うんですよ。総額3600億円ですよ。そのお金があったら35人学級も実現するし、年金引き下げしなくてすむし、消費税引き上げる必要ないんです。集団的自衛権発動してない今でさえアメリカからオスプレイ押しつけられてるぐらいだから、戦争法案通ってしまったらもっとひどいことになりますよ。」

(クリックで拡大)
「それは大変ですね。で、どこの党が賛成してるんですか。」
「あのね・・・知らんのかいな。自公連立政権やがな」

「自民党と?」
「公明党」
「選挙が近づくと電話してこられるとこですね。さして親しくないのに」
「そうそう」(笑)
「保険の話聞きたいって言うんで行って一生懸命話したら、何のことはない『新聞とってくれませんか』って!」
「自民党と手を組んで戦争法案を出してきたんですよ。平和の党ってのが売りだったはず。地方の組織からは突き上げがあるみたいだけどね」
「ところで先生、そのストラップ、何?可愛いですね。」


「もう古いけどね」
「ほんと。汚れてる~」
「でも気に入ってるねん。京教済のマスコット。あっ、商売敵だったね!」

「国会では自公で多数だから、最後は強行採決で法案は通ってしまうんだけど、そんなことになったら大変だってんで、老いも若きも立ち上がってきてるねん。知ってるやろ?瀬戸内寂聴さん(93)が国会前で演説したこと。」

「若い人らも最近頑張ったはりますね。」
「そう、SEALDsの活動とか見てると嬉しくなる。youtubeでもいっぱい出てるけど、ホンマ、感動するで。僕のブログでも紹介してるから見てね。」

「報道ステーションでもやってましたね。」

「京都でも若いのが呼びかけて2,200人も集まったし、札幌で19才の女の子がSNSで1週間呼びかけて700人がデモに参加したんやで。

これに焦ったか、自民党は火消しに躍起で、制服向上委員会までやり玉に挙げる始末。」

「マスコミ攻撃とか、ひどいですよね~」
「全く。でも、それだけ国民の側が彼らを追い詰めているということの表れ。僕たち大人も頑張ってこんな憲法違反の法案は廃案にしたい。ていうか、こんな憲法違反の法案を提案する政府自体が憲法違反だと思うし。公務員は憲法を守らないといけないんで。駅で宣伝やるし、見に来て。」
(7/1 宣伝の様子)
「うん、分かった。近くの店に勤めてる知り合いに言うとく。それはそうと、先生、保険考えといてね。」
「別の会社の保険いま解約したら損する。かといって2つも契約する余裕はないし。考えても良い答えは返ってこないから、もっとお金持ちの人に当たったらどうや。」
「えー先生、たくさんもらったはるんでしょ?」
「今、公務員もどんどん賃金減らされて、世間が思ってるほどじゃないよ。」
「社会全体がそうですよね。不景気で。アベノミクスって何だったんですか。」
「あれな。けっきょく、一部のお金持ちだけがますますお金持ちになり、大多数の国民はますます貧しくなって、格差が広がる政策やな。」
「企業が潤えば、やがて国民の懐が豊かになるとか言ってたと思うのですが…」

「『トリクルダウン』って、『したたり落ちる』っていう意味やけど、1滴も落ちてこないよね。この間、株で100億円以上儲けた人が220人いるそうで、その人らだけで11兆円も資産が増えたっちゅうから驚きや。」
「エー。すごいですね。」
「中には1,000億円以上も資産が増えたのが18人もいて、ソフトバンクの孫さんとか」

「ソンじゃなくて得してますね」(笑)
「ユニクロの柳井さんちは一家で1兆円以上資産増えたっていう話やんか。これ、すごい額やで。」
「想像もできませんね。」
「1日1億円、時給にして約1,000万円なり!1,000円と違うで。しかも何もしなくても転がり込んでくる。」
「私ら汗水たらして長時間働いて、それでも毎日食べていくだけで精一杯なのに、世の中不公平ですよね」

「自然にそうなったんじゃなく、お金持ちの意向を受けた安倍さんが作り出したことなんや。本来の政治とは逆のことをやってる」
「アベノミクスじゃなくって、アベコベミクスですね。」

「若い人たちのスピーチは励まされるけど、あれも正しい歴史を学んでこそ。一部勢力による間違った歴史観を刷り込まれたらと思うとぞっとする。」
「教育の力って大きいですよね。」
「歴史教科書の問題、道徳の教科化の問題、『日の丸』『君が代』の押しつけの問題など、国家権力はあらゆる手段で教育現場に圧力をかけてくる。第一次安倍内閣が教育基本法を改悪した狙いがここに来て見えてきたと思わない?」

子どもと教育の未来をひらく3.26全国大集会
2005.3.26 有明コロシアム (10,000人


6.4京都府民大集会
2006.6.4 円山音楽堂 (1800人)



10.28国民大集会
2007.10.28 東京・亀戸中央公園 (42,000人)


さようなら原発10万人集会
2012.7.16 東京・代々木公園 (170,000人)

かくして生保レディとの会話は延々と続いた。

「あっ、ごめん。テストの採点全然進んでないし…。」
「先生、今日は色々と勉強になりました。やっぱりもっと政治のこととか知らないとダメですね。なんか知らんうちに世の中が変な方に行ってる気がします。」
「そうやね。日々の忙しさに追われていたら知らん間に戦争になってたってことがないようにせんとな。」
「先生、また来ます。同窓会お呼びしますので来てくださいね。」

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