前回の記事で
ダイブコンピューター(DC)の減圧プログラムはどれも一緒ではなく、メーカーによって、機種によってそれぞれ違います。
原則としては、一緒に潜っているメンバーの中で無限圧時間(潜っていられる時間)が一番早い人に合わせるということになっています。減圧停止が必要になってしまった場合は最後に減圧停止が終わる人に合わせます。
という事をお話しましたが.....。
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同時に数種類のダイブコンピューターを腕につけて潜って調べてみたことが何回かあるのですが、これがもうホントにD.C.によって違います。
まず、DCによって異なるのが「水深」です。
一番浅く表示されるものと、一番深く表示されるものとでは「40cmの違い」がありました。
減圧プログラムは当然水深によって計算されるので、水深のデータが異なれば当然無限圧時間も変わってきます。同じ水深を示しているものでも無限圧時間が異なるものもありました。
1本目ではA社のDCはB社のものより無限圧時間が長く(甘めに)表示されていたのに、2本目では逆転してA社の方が短く(厳しく)表示されたり、1本目も2本目も短く表示されたりと、反復潜水時のプログラム設定も様々です。
日本製のダイブコンピューターはほとんどがセイコーエプソン社製なので、そんなに大きな違いは出ないのですが(それでもメーカーによって少し違う)海外製のものはかなり異なったりします。水温なんかもかなり違ってて、中には「こりゃ絶対違うだろ!」ってのもあります。
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さて、それを使っている人間様なのですがDCによる違いよりも実は使う人間の方が不確定要素は大きいのです。
水中では空気中よりもはるかに高濃度の空気を吸うので、水深が深く、時間が長くなればそれだけ多量の窒素が体内に溶解蓄積され減圧症の原因となる。というのは最初のダイビング講習で習った通り。
また蓄積された窒素が問題ないレベルにまで排出されるよう、浮上スピードというものが定められています。
浮上スピードの警告指示もDCによって異なります。
この窒素の蓄積量と排出量は個人差があります。
身体の大きさや、年令、疲労度、筋肉や脂肪のつきかた。またエアーの消費量やその日の体調、等々によっても異なるので、仮にダイビング中まったく同じ深度で同じ時間過ごしていたとしても、人によって違うのです。
一緒に潜っていてもまったく同じ深度で同じ時間というのはありえないわけで、数メートルの水深差はみんなあるので、当然ながらそれによっても無限圧時間は変わってきます。
DCは「平均的なニンゲン」を元にプログラムを作っているわけで、この「平均的なニンゲン」にあてはまる人はおそらくわずかでしょう。
もちろんそれ相応の安全率を見込んであるわけなのですが、前述の個人差、またどんなダイビングをしたかやダイビングの回数、頻度等によっても、窒素の蓄積量と排出量が異なります。
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そんなムズカシイ事を色々言われたって、いったいどうすりゃいいの? ってことになるワケですが
こんな感じでDCによって出てくる無限圧時間(潜っていられる時間)も変わっちゃうし、それがどこまで自分にとって当たっているか?って事ですよね
残念ながら明確な答えはありません。
どのD.C.が信用できるか出来ないか。ということではなく、D.C.はあくまでも目安となるものを提示してくれていると見るべきでしょう。
どちらにしてもまずは自分のDCの使用方法をきちんと把握して、表示画面の意味をよく理解し、その指示に従うというのが基本です。
出来れば無限圧時間ギリギリや減圧停止が必要になるようなダイビングは避けて、ゆとりのあるダイビングを心がけてください。
適切な浮上スピードを守り、安全停止をきちんと行なう。というのは最重要ポイントです。
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水中で「ダイブテーブル」を見て計算しながら潜る。
という姿は今のダイビングシーンではまず見られません。
ほぼ全ての人がダイブコンピューターを使ってのダイビングを行なっています。
ダイブコンピューターをお勧めすると「まだ初心者だからいいです」とか、「そんなに頻繁に潜るわけじゃないので....。」なんて言われちゃうことも良くあるのですが、じゃあ「ダイブテーブル」を使って潜っているのかというとそういう事は決してなく、その場合は「ガイドの人と一緒だから大丈夫だろう」という極めて根拠の希薄なダイビングをしてる事になります。
「ガイドより下には絶対に行かない」という事を固く守っているのなら良いのですが、実際にはそうもいかないですよね
DCを使ってる人から「この表示はなに?」とか、「さっきピーピーいってたんですけど何の合図ですかぁ?」なんて聞かれることもままあります
くれぐれも安全なダイビングを。
なんまんだぶ...
ダイブコンピューター(DC)の減圧プログラムはどれも一緒ではなく、メーカーによって、機種によってそれぞれ違います。
原則としては、一緒に潜っているメンバーの中で無限圧時間(潜っていられる時間)が一番早い人に合わせるということになっています。減圧停止が必要になってしまった場合は最後に減圧停止が終わる人に合わせます。
という事をお話しましたが.....。
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同時に数種類のダイブコンピューターを腕につけて潜って調べてみたことが何回かあるのですが、これがもうホントにD.C.によって違います。
まず、DCによって異なるのが「水深」です。
一番浅く表示されるものと、一番深く表示されるものとでは「40cmの違い」がありました。
減圧プログラムは当然水深によって計算されるので、水深のデータが異なれば当然無限圧時間も変わってきます。同じ水深を示しているものでも無限圧時間が異なるものもありました。
1本目ではA社のDCはB社のものより無限圧時間が長く(甘めに)表示されていたのに、2本目では逆転してA社の方が短く(厳しく)表示されたり、1本目も2本目も短く表示されたりと、反復潜水時のプログラム設定も様々です。
日本製のダイブコンピューターはほとんどがセイコーエプソン社製なので、そんなに大きな違いは出ないのですが(それでもメーカーによって少し違う)海外製のものはかなり異なったりします。水温なんかもかなり違ってて、中には「こりゃ絶対違うだろ!」ってのもあります。
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さて、それを使っている人間様なのですがDCによる違いよりも実は使う人間の方が不確定要素は大きいのです。
水中では空気中よりもはるかに高濃度の空気を吸うので、水深が深く、時間が長くなればそれだけ多量の窒素が体内に溶解蓄積され減圧症の原因となる。というのは最初のダイビング講習で習った通り。
また蓄積された窒素が問題ないレベルにまで排出されるよう、浮上スピードというものが定められています。
浮上スピードの警告指示もDCによって異なります。
この窒素の蓄積量と排出量は個人差があります。
身体の大きさや、年令、疲労度、筋肉や脂肪のつきかた。またエアーの消費量やその日の体調、等々によっても異なるので、仮にダイビング中まったく同じ深度で同じ時間過ごしていたとしても、人によって違うのです。
一緒に潜っていてもまったく同じ深度で同じ時間というのはありえないわけで、数メートルの水深差はみんなあるので、当然ながらそれによっても無限圧時間は変わってきます。
DCは「平均的なニンゲン」を元にプログラムを作っているわけで、この「平均的なニンゲン」にあてはまる人はおそらくわずかでしょう。
もちろんそれ相応の安全率を見込んであるわけなのですが、前述の個人差、またどんなダイビングをしたかやダイビングの回数、頻度等によっても、窒素の蓄積量と排出量が異なります。
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そんなムズカシイ事を色々言われたって、いったいどうすりゃいいの? ってことになるワケですが
こんな感じでDCによって出てくる無限圧時間(潜っていられる時間)も変わっちゃうし、それがどこまで自分にとって当たっているか?って事ですよね
残念ながら明確な答えはありません。
どのD.C.が信用できるか出来ないか。ということではなく、D.C.はあくまでも目安となるものを提示してくれていると見るべきでしょう。
どちらにしてもまずは自分のDCの使用方法をきちんと把握して、表示画面の意味をよく理解し、その指示に従うというのが基本です。
出来れば無限圧時間ギリギリや減圧停止が必要になるようなダイビングは避けて、ゆとりのあるダイビングを心がけてください。
適切な浮上スピードを守り、安全停止をきちんと行なう。というのは最重要ポイントです。
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水中で「ダイブテーブル」を見て計算しながら潜る。
という姿は今のダイビングシーンではまず見られません。
ほぼ全ての人がダイブコンピューターを使ってのダイビングを行なっています。
ダイブコンピューターをお勧めすると「まだ初心者だからいいです」とか、「そんなに頻繁に潜るわけじゃないので....。」なんて言われちゃうことも良くあるのですが、じゃあ「ダイブテーブル」を使って潜っているのかというとそういう事は決してなく、その場合は「ガイドの人と一緒だから大丈夫だろう」という極めて根拠の希薄なダイビングをしてる事になります。
「ガイドより下には絶対に行かない」という事を固く守っているのなら良いのですが、実際にはそうもいかないですよね
DCを使ってる人から「この表示はなに?」とか、「さっきピーピーいってたんですけど何の合図ですかぁ?」なんて聞かれることもままあります
くれぐれも安全なダイビングを。
なんまんだぶ...