今日も海日和

Dive Kids RYOのよもやま話
ダイビング&ドルフィンスイム♪
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オーバーホール

2007-10-20 16:42:47 | ダイビング講座

           レギュセット(ファースト+セカンド+オクト)1組をバラしたところ。
                   各パーツ&Oリングがいっぱいです♪

すっかり良いお天気になった今日。
ドルフィンスイムチームは無事御蔵島に到着しました

お留守番の僕はここぞとばかりに(?)オーバーホールです。

オーバーホールって何をするかというと、写真のように各器材をネジ1本、Oリング
一つに至るまで完全に分解。
部品一つ一つにこびりついている塩分や汚れを超音波洗浄器でキレイに洗い流して
メーカーの指定交換部品や痛んでいるパーツを交換。
Oリングにはシリコングリスを塗り直して、全てのパーツを組み直して中圧値を測り
作動状態をチェック。結構メンドクサイのです!


ダイビング器材は海水にさらされるので塩分が大敵となります。
まずはダイビング後の器材洗いを真水できちんと行って下さいね!
これをちゃんとやるか、いいかげんにやるかで器材の傷み具合が変わってきます。
ダイビングポイントにある器材洗い場の水はみんなが使って結構汚れているので、
出来れば家のお風呂(ちょい熱めのお湯)でやるほうがベターです♪
(お湯は塩分を溶かしてくれるので)
器材の洗い方がヨクワカラナイ人、うろ覚えの人は信頼できるインストラクターに
きちんと聞いてね。(怪しいインストラクターもタマにいるので注意)


さて、オーバーホールですがみなさんちゃんと出してますか?
メーカーの推奨は1年に一回。
期限を過ぎると無償保証パーツが有料になっちゃう事もあるので注意が必要です。
保証体制はメーカーによって異なるのでご自分の器材のものを確認して下さい。
保証体制が一番手厚いのはBismかな?これはやっぱり国産メーカーが安心です。
海外メーカーは輸入代理店が変わると以前の保証が効かなくなっちゃったり、交換
パーツがなくなっちゃったりする事があるのであんまりお勧めしてません。

以前に量販店で買われた器材の修理を頼まれた事があるのですが、純正パーツでは
ないパーツが内部に使われていてどうにもならなかった事もあります。

並行輸入品や海外で購入されたモノだと、日本で発売されてないものや仕様が違う
モノもあるので、これはもう交換パーツそのものが国内になくてオーバーホール
出来ないという事にもなりかねません。

器材購入は後々の事もちゃんと考えて!ね。



ハナシをオーバーホールに戻しますが
さっきも言ったようにメーカーの推奨は1年に一回。
各ダイビングショップもこれにならって1年に一回のオーバーホールを勧めています。

では、実際にバラしてみるとどんな感じかと言うと.....。
1年目:多少のサビ、汚れはあるものの比較的キレイです。
    作動状態にもまず問題はありません。
2年目:サビ、汚れが目立ってきます。使用状況によってかなり差が出てきます。
3年目:これはヤバイかも!といったところが目立って来ます。
    いつエアーが吹き出すか心配な器材も多く見受けられるようになります。
それ以上:買い替えた方が安いんじゃないか?ってくらい痛んだパーツだらけにな
     ります。って言うか壊れたから持ってきた。という人も多い。


この写真はBCのパワーインフレーター(給排気ボタンのところ)に使われている
バルブコアというパーツ。
一番左から新品、1年目、2年目、5年目です。
(メーカーが違うので形がちょっと違います)


1年目 は変色して汚れてはいますが、サビは少し見受けられる程度。

2年目 は完全にサビが浮き出ていて腐食が始まっています。
この時点ではちゃんと作動していますが、劣化が進むと可動部分が動かなくなっち
ゃいそうです。BCにエアーが入りっ放しになる危険があります。

5年目のはしばらく使ってなかったやつ。
下の部分が欠けちゃってます。
これは何かというとサビが内部で完全に固まって他のパーツとくっついてしまい、
分解不可能となってしまったものです。
仕方がないので周りのパーツとくっついたままの状態で超音波洗浄器にかけてなん
とか引き抜いたのですが下の部分は、はまっているところと合体してしまっていた
ので折れてしまいました。
このバルブコアだけだったら¥300で済んだのですがコレがはまっているケースごと
全取っ換えになったので結局¥6,000位かかりました!


結論としてはOHはやっぱり毎年やっておいた方が良いです。
毎年やっておけば常に新品に近い状態が保てるので安心して使えるし器材の持ち=
耐用年数も長くなります。
最低でも2年に一回はやっとかないと枕を高くして眠れません(?)
3年ほっといたら、いつ壊れても不思議はないような感じになっちゃいます。


ちょっと不思議かもしれませんが、しょっちゅう使われている器材の方が故障は
少ないです。
もちろん摩耗する部分は痛むし汚れはしますが、可動部分を頻繁に動かしている
のでサビで固まったりする事が比較的少ないようで作動状態は安定している場合
が多いです。
インストラクターの器材は年に何百本使っていてもちゃんと動いてるわけですね。

それに対して使っていない器材はサビが固着してどんどん進行し最後には固まって
しまいます。
ほとんど使っていないから新品同様と思っている方も多いようですが、数回使った
だけでも劣化は始まりますしサビは放っておけば内部で増殖します!


例えば「夏だけダイバー」の方の場合はシーズンが終了したらオーバーホールに出す
事をお勧めします。
夏のシーズン前にオーバーホールに出す人が多いのですが、使っていない冬の間に
サビが進行して、本来なら交換しなくても良いようなパーツまで取り換えるハメに
陥りかねません。

ダイビング器材の不調は生命の危険に関わる場合があります。
お金がモッタイナイとか、メンドクサイとか思わずに定期的なメンテナンスを心が
けて下さいね!


オーバーホールのご案内はこちら♪



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