ツアーに行く「ダイブキッズ号」の中にはTVを積んであってDVDを見ながら行ったりしてるのですが
この間久々に「海猿」を見て盛り上がってました♪
この映画ダイビングネタの宝庫なんですが、PART1でミナモト教官の出す命題で、
「水深40m。バディと二人取り残された。残圧は30。使えるタンクは1本。お前ならどうする?」
というのがあります。
さて、実際問題水深40mで残圧30というのはどういう状況なんでしょう?
二人とも帰って来るのは無理なんでしょうか?
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これを考えるにあたってはまず「空気消費量の計算」というのをしてみる必要があります。
ダイビング終了後に残圧を確認すると「やったぁ!この間よりエアーの減りが少ないぞ♪」
なんて声を聞いたりしますが......最初に習った講習をちょっと思い出して下さいね。
同じ時間潜っていたとしても水深によって空気の消費量は違ってきます。
深く潜れば空気消費量は多くなるし、浅ければ消費量は少なくてすみます。
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空気消費量は絶対圧に比例する というやつです。
絶対圧とは大気圧にゲージ圧(水圧)を加えたもの。
海面では大気圧が1気圧。
水深10mに対して1気圧ごとのゲージ圧が加算されるので水深10mでの絶対圧は2気圧になります。
水深20mなら絶対圧は3気圧。水深25mなら3.5気圧ですね。
空気消費量は絶対圧に比例するので仮に陸上でタンクの空気を吸って2時間でカラになったとすると
水深10m(2気圧)では1時間。水深20m(3気圧)では40分。で、なくなる計算です。
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空気消費量というのは個人差がかなりあります。
一般的にビギナーの時の方が消費量は多いし、身体の小さな女性より、大きな男性の方が多いのが
普通です。また、流れに向かって泳いだり、動き回ったりと運動量が多くなれば消費量も増えます。
自分の空気消費量を把握していれば、ダイビング中の残圧計算の目安となり事故防止にも役立ちます。
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では、前置きが長くなりましたが空気消費量の計算をしてみましょう。
ここで言う空気消費量とは水面での1分間の消費量の事になります。
計算式は
(使用前の圧力ー終了時の圧力)X タンク容量 ÷ 潜水時間 ÷ 平均水深の絶対圧 です。
まず、吸った空気の総量を出します。
使用前の圧力が200bar、終了時の圧力が80bar、タンク容量10リットルなら
(200ー80) X 10 =1200リットルの空気を吸った事になります。
潜水時間が40分なら 1200 ÷ 40 = 30 で、1分間に30リットルの空気を吸ったわけですね。
これを平均水深の絶対圧で割ると空気消費量が出てきます。
最大水深18m、平均水深10mだったとすると平均水深の絶対圧は2気圧なので 30 ÷ 2 = 15
この人の水面での1分間の空気消費量は 15リットル というわけです。
200bar充填の10リットルタンクだとすると2000リットルの空気が詰め込まれている事になるので
陸上(海抜0m)では、2000 ÷ 15 で約133分でカラになる計算です。
平均水深10mのダイビングなら半分の約66分。
平均水深20mなら約44分。平均水深30mなら約33分。という事になりますね。
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では、最初の命題
「水深40m。バディと二人取り残された。残圧は30。使えるタンクは1本。お前ならどうする?」
さてどうしましょう?
答えはまた次の機会に
↓
空気消費量Part2~水深40m・バディと二人・残圧30!
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◆関連記事
適正ウエイト量 Part4~ドライスーツ
適正ウエイト量 Part3~スーツ
適正ウエイト量 Part2~タンク
適正ウエイト量 Part1~浮力
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この映画ダイビングネタの宝庫なんですが、PART1でミナモト教官の出す命題で、
「水深40m。バディと二人取り残された。残圧は30。使えるタンクは1本。お前ならどうする?」
というのがあります。
さて、実際問題水深40mで残圧30というのはどういう状況なんでしょう?
二人とも帰って来るのは無理なんでしょうか?
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これを考えるにあたってはまず「空気消費量の計算」というのをしてみる必要があります。
ダイビング終了後に残圧を確認すると「やったぁ!この間よりエアーの減りが少ないぞ♪」
なんて声を聞いたりしますが......最初に習った講習をちょっと思い出して下さいね。
同じ時間潜っていたとしても水深によって空気の消費量は違ってきます。
深く潜れば空気消費量は多くなるし、浅ければ消費量は少なくてすみます。
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空気消費量は絶対圧に比例する というやつです。
絶対圧とは大気圧にゲージ圧(水圧)を加えたもの。
海面では大気圧が1気圧。
水深10mに対して1気圧ごとのゲージ圧が加算されるので水深10mでの絶対圧は2気圧になります。
水深20mなら絶対圧は3気圧。水深25mなら3.5気圧ですね。
空気消費量は絶対圧に比例するので仮に陸上でタンクの空気を吸って2時間でカラになったとすると
水深10m(2気圧)では1時間。水深20m(3気圧)では40分。で、なくなる計算です。
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空気消費量というのは個人差がかなりあります。
一般的にビギナーの時の方が消費量は多いし、身体の小さな女性より、大きな男性の方が多いのが
普通です。また、流れに向かって泳いだり、動き回ったりと運動量が多くなれば消費量も増えます。
自分の空気消費量を把握していれば、ダイビング中の残圧計算の目安となり事故防止にも役立ちます。
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では、前置きが長くなりましたが空気消費量の計算をしてみましょう。
ここで言う空気消費量とは水面での1分間の消費量の事になります。
計算式は
(使用前の圧力ー終了時の圧力)X タンク容量 ÷ 潜水時間 ÷ 平均水深の絶対圧 です。
まず、吸った空気の総量を出します。
使用前の圧力が200bar、終了時の圧力が80bar、タンク容量10リットルなら
(200ー80) X 10 =1200リットルの空気を吸った事になります。
潜水時間が40分なら 1200 ÷ 40 = 30 で、1分間に30リットルの空気を吸ったわけですね。
これを平均水深の絶対圧で割ると空気消費量が出てきます。
最大水深18m、平均水深10mだったとすると平均水深の絶対圧は2気圧なので 30 ÷ 2 = 15
この人の水面での1分間の空気消費量は 15リットル というわけです。
200bar充填の10リットルタンクだとすると2000リットルの空気が詰め込まれている事になるので
陸上(海抜0m)では、2000 ÷ 15 で約133分でカラになる計算です。
平均水深10mのダイビングなら半分の約66分。
平均水深20mなら約44分。平均水深30mなら約33分。という事になりますね。
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では、最初の命題
「水深40m。バディと二人取り残された。残圧は30。使えるタンクは1本。お前ならどうする?」
さてどうしましょう?
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空気消費量Part2~水深40m・バディと二人・残圧30!
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