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適正ウエイト量 Part3 ~スーツ

2007-04-13 20:14:11 | ダイビング講座
適正ウエイト量講座Part3はスーツによる違いについてお話しします。

今までで「浮力について」「アルミタンクとスチールタンクの違い」とやってきましたが
(←「ダイビング知識」のカテゴリーを見てね♪)
着ているスーツによっても断然変わります。

 

ウエットスーツにしてもドライスーツにしてもスーツ自体が浮力を持っています。
水着でダイビングするならウエイトはいらないのですが、このスーツの浮力を消すためにウエイトが必要になってくるわけです。

小さいスーツより大きいスーツの方が体積も大きくなるので浮力も大きくなりウエイトがより多く必要になります。と、言うことは身体の大きい人の方がウエイトが多く必要だということになりますね。
 

同じ理由で、薄いスーツより厚いスーツの方がウエイトが多くなります。
ダイビングスーツは大体、3mm、5mm、6.5mm って感じのものが多いのですが厚くなるほど浮力が増すわけです。
ココがちょっとクセものなのですが、例えば同じ5mmのスーツでも使っている生地は様々です。
生地の違いによってもウエイト量は変わってしまうのですが、どういうことかというと...。
 
水中に潜っていくと水圧を受けてスーツの生地が圧縮され、つぶれてきます。
スーツ自体の体積が減少する(薄くなる)ので浮力が減ってきます。

一般的に安いスーツは生地がすぐにぺしゃんこになってしまうので、少し潜ると浮力が減少し、保温性も損なわれてきます。潜降の時にはそれなりのウエイトが必要なのに、水中に入るとやけに重く感じられるのはこんなことも原因だったりします。
 

良い生地を使っている(高い)スーツはこのつぶれが少ないので保温性が高く、浮力の減少が少ないのでウエイトも多く必要になる場合が多いということになります。

通常よく使われる「ネオプレーン」と呼ばれる生地はこの素材による差が激しいのですが、もうひとつ「スキン」と呼ばれる素材はつぶれが少なく保温性には優れ、逆にウエイトはかなり多く必要になります。

また、サーフィン用のウエットスーツはもともと水中に潜るわけではないので、水圧によるつぶれは考慮されていないのでダイビングには適していないということになります。
 

基本的に水中での水圧によるつぶれは浮上すれば元に戻るのですが、ダイビング回数を重ねるにしたがってどうしてもだんだんとへたってきて薄くなってしまいます。
イントラやガイドが使っているスーツは5mmのはずなのにどうみても2~3mmってのがほとんど。
レンタルのウエットスーツも毎日のように使われていると薄くなっちゃいます。

講習の時にレンタルのウエットで「5mmのスーツでウエイトは4kg」なんて感じで覚えていたとしても、そのスーツは多分5mmじゃありません。
レンタルのスーツでダイビングしている間は毎回違うスーツを着ることになるので、スーツ自体の浮力も毎回変わるわけで、適正ウエイト量というのもなかなかつかめないということになってしまいますね。
 


僕自身もウエットスーツはすぐにボロボロになってしまうので、数年に一度は買い替えるハメに陥るのですが、今まで2Kgだったウエイトが新しくなった途端に5Kgになったりします。(同じメーカーの同程度のウエットスーツだったとしても)
最後の方では多分2mm位になってたんでしょうねぇ。
さすがにあったかくてうれしくなったりしますが


次回は「ドライスーツについて」です。(次回はいつかな?)

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