耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

核家族化

2014年05月10日 08時56分16秒 | 世相今昔
 1000戸以上、約3000人のマンションに住んでいる。

 隣の住人とは、顔を合わせれば挨拶はするが、殆ど話したことが無い。
1000戸の内で、家の中に上がった事があるのは、2-3軒だけだ。
 最近管理組合の役員をやって居て、冗談を言い合える知り合いが30人程
出来たが、それでもその人達の家庭の事情には踏み込まない。

 思えば、会社に居た頃もそうだった。机を列べて毎日一緒に仕事してる
仲間でも、お互いの家庭については、関与しないという暗黙の了解が有った。



 昔は良かった。
 ご近所と家族とが近かった、というか殆ど境が無かった。子供達は自由に
往き来していたし、醤油や砂糖の貸し借りも気軽に有った。
 今は、隣に回覧板届けるだけの為に、よそ行きに着替えないといけない。

 これは、親戚の間でもそうであろう。というか良く知ってる間柄では、
尚更構えるのかも知れない。核家族化が進み家族観の絆が強くなる一方、
日常の素顔を安心してさらけ出せる範囲が狭まったのでは無いだろうか。
今の日本の総中間階級社会の為せる影響のようにも思う。



 人付き合いが出来ない人ばかりではない。此方から挨拶すれば、挨拶を
返す人は多いし、話し掛ければ会話は出来る。特に子供は社交的だ。
私もそうだが、自分から他のテリトリーに踏み込むのを躊躇って居るだけ
だと思う。

 欧米の風習は良く知らないが、映画やドラマでは家族ぐるみの付き合い
が多い様だ。ホームパーテイやバーベキューの習慣が在るようだ。教会
という環境のせいかも知れない。

 最近は核家族化が進み、1953年には5人以上だった世帯人数も2.5近く
になっている。
 日本と言う国の存続を図る為には、外国から移民を導入して人口を
維持するしか無いのかも知れない。
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