耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

七福神 完結編

2014年01月11日 11時27分54秒 | 都会の風景
 今戸神社は猫の神社だった。大きな木造の福禄寿
の横に大きな招き猫が居た。招き猫の元祖だと言う。元祖
だの本家などというのは一杯有るからあまり当てにはなら
ないが、猫の置物が沢山ある。また、恋愛成就を売り物に
しているようで、丸い絵馬を購入する若い女性が多い。



 隅田川沿いの道を歩いていると、昼が軽かったので小腹が
空いてきた。浅草の繁華街で甘いものでも、と思っていたが
参道を通らなかったので、叶わなかった。仕方が無いから
途中のコンビニでお握りを調達して、歩きながらパクリ。
周りに人がいないから良いようなものの、正月早々ちょっと
カッコ悪いよ。

 次の不動院まで、もう少し北上。
北と東は上がると言い、南と西は下ると言う。日本語は面白い。

 路地を少し入ったところに橋場不動尊があった。
ご朱印をお願いしたら待つ間に小さな升でお神酒を振舞って
くれた。奥に菊正宗の薦被りが有ったが、木の香りが爽やか
だった。


 そう言えば小さな商社の手伝いをしていた頃、仕事始めの
三日間は挨拶回りのお客様に升酒を勧めるついでに、朝から
飲んでたな。同じ職場の若い女性に、樽のお酒は底の方が
濃くなって美味しいんだよ、と言ったら本気にしてたことを
思い出した。

 ここではお神酒だけでなく、玄関に熱い焙じ茶も用意が
あった。縁台に座ってお茶を飲んでの一休みが有難かった。



 明治通りを越えると、最後の石浜神社だ。まだ3時ちょっと
だが、少し風が出て寒くなって来た。向こうからこれから
逆回りする人が来る。寒くなるぞ。


 普通七福神像は新年だけ見ることが出来るが、
石浜神社の寿老人像はいつでも拝むことができる。

色紙を出したら、最後だから日付を入れましょうと言って
くれて、これで、九箇所満願だ
 


 帰りはバスで雷門迄戻って、ちょっとだけ人混みを歩いて、
正月気分を味わった。


来年は何処の七福神になるだろうか。

   陽と人のぬくみ浅草七福神
   小寺にも正月らしき厳と清  蛙蝉






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