耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

今年の花見

2017年05月04日 19時35分31秒 | 都会の風景
 今年もたくさん花見が出来た。

 3月30日には、都内でただ一つと言われる酒蔵を見学に
赤羽に行った。その帰りに、王子の飛鳥山に寄ってみた。
人では多かったが、桜はまだ一分二分程度。
馬酔木の花が盛りだった。

 わがマンションの中庭では、毎年「桜を愛でる会」が
宴会を企画する。今年は4月1日の予定だったが、あいにくの
雨で順延となり、4月2日に開催された。この時期、浦安市内
の桜並木はまだ三分程度の開花だが、わが中庭の桜は今年は
早く、もう満開に近かった。



ブルーシートに座布団敷いて、爺さんたちが集まって酒を飲んだ。

     花に来て若かりし日の話して
     我も又日本人なり花に酔ふ  蛙蝉




 翌3日も、有志が集まって、近くのスパーで買い出しして、
花を愛でた。青空の元、桜を見上げて寝転ぶのは、とても良い
気持ちだ。








 カミさんも黙ってはいない。6日に、目黒川に行きたい
と言う。あんな人出の多いところは息苦しいから嫌だ、
というと、すったもんだの挙句に、横浜の三渓園に行く
ことになった。花曇りで少し風があったが、打掛姿の
花嫁さんが何組も撮影に来ていて、賑やかだった。





 横浜まで来たんだから、と結局帰りは綾瀬に寄って
孫の顔見に。




 4月10日には、義妹が久し振りに遊びに来た。長年
介護を続けた義母が昨年亡くなったので、やっと家を
空けられるようになったのだ。 市内の桜並木を巡り、
墓地公園の我々が入るはずの樹林墓地を見に行った。
浦安市の桜も40年程経っているので、かなり太く
なって、寿命を迎えているものも出てきている。




 4月12日は、マンションの仲間と門前仲町の大横川の
桜を見に行った。川船に乗って水面から花見する人たちに
手を振って、盛りを過ぎた桜を楽しんだ。



 富岡八幡宮は参道の補修工事中で、大神輿と巨人力士の
石塔は見ることが出来なかったが、横綱の碑を見学した。
鶴竜までは彫り込まれていたが、稀勢の里の名前はまだ
無かった。



 今回初めて気が付いたが、横綱の碑の裏に、芭蕉ゆかり
の小さな社殿があった。



 隣の深川不動尊は、護摩行の時間ではなかったので、
堂内を見学するだけだったが、大日如来像だけでなく、
色んな仏像が沢山並べられていた。



 お詣りの後は、お定まりの反省会である。まだ時間が
早いので、飲めるところはどこも準備中で、入れて
くれない。やっと裏通りのホルモン屋を見つけて、
ビールにありついた。






 4月13日は、市内に住んでいる友人と近くの
美浜公園で花見だった。
彼とは、小学校、高校、大学が一緒で、就職したら
わが社の製品のユーザーで、電気学会の委員会で
よく顔を合わせていた。リタイヤしても、同じ市内に
住んでいるので、年2回の浦オケの定演と花見と
忘年会だけは、欠かさずに続けている。



 美浜公園の桜は、まさに満開で風に舞う花吹雪が見
事だった。




 4月16日は、千葉ニュータウンの向こうの印西市に
あるという、大桜だ。



 樹齢300年と書いてあったが、奈良時代から有名、
という看板もあった。よく見ると地名が奈良時代から
あったとも読める。

 櫻はヤマサクラで、ピンクの花と、赤い新芽が同居して
きれいだった。しかも畑の中だから、周りに菜の花が
植えられている。私はそれより、木の下の草むらの、
オオイヌノフグリの青い花と、カラスノエンドウの紫
の花に感動した。



     これも良し桜の下の犬ふぐり 蛙蝉

 更に帰りに林の中を抜けると、その草むらに、
ウラシマソウの大きな花が群生していた。



 こちらの方がマニアックではあるが、見る価値が
あるように思う。






 4月19日には、市川真間に万葉の歌枕を訪ねる散歩
をした。



 さすがに桜は終わって、人出は殆ど無く、
閑散としていたが、心行くまで万葉の史跡を味わう
ことが出来た。







 葛飾八幡宮も桜祭りの提灯が残っていたが、
桜は残ってなかった。




このあと、箱根芦ノ湖畔の一本桜を見たいと思っているが、
連休中は近づけそうにない。


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