『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』
家庭用ゲーム機向けに再構成されたせいか、ジャケットではスタイリッシュ感のある主人公二人ですが、本編では少々締まらない感じになってます。特に長野(ちょうの)くんの方。立ち絵が水彩っぽいから余計なのかね、好きな絵ではあるんだが。
でもしょうが無いよ、なにせ『201×年6月1日』とか言ってるんだから、最初に世に出た時期とかお察しなんだし。
コンパイルハートのゲームの後のプレイなせいか、中の人が…下手とまでは言いたくはないが、やっぱり感情が昂ぶっている時の演技とかには残念感が漂います。
なんて言うか、ちょいちょい同人ゲームみたいな素人感があるんだよなぁ……
なんて思ったりもしましたが、やっているうちに話に引き込まれるタイプの良作ですた。
イケメン眼鏡の名人が行方不明になったり、天才ショタくん(名前がソウタなあたり、モデルはどう考えても現在五番勝負の真っ最中の彼かと)が失踪したりとの、大きく二本の話と、実在する女流棋士監修のショートが入ってます。全般的に実在の棋士も登場してます(含みひふみん。一瞬だけど)全体監修は高橋(オタク)九段と言う事ですか。ちょいちょい混ぜっ返してくれてますけど。
『将棋は知らなくても楽しめます』って定型文を使うのも嫌なんだが、それです。更に足すなら『将棋を指せるならもっと楽しめます』です。スリリングそうな対局シーンもあるんだが、ピンと来てなくて正直すまんかった。チェス共々覚える気はあっても身につかずにそのままなんだよなぁ(アソビ大全に入ってるんだから再挑戦しろし)
ちな、年下の名人にいつまでも勝てない無骨系な長野くんの師匠とか、長野くんが好き過ぎるソウタくんとか、いらんベクトルでの萌ポインツもあります。ゲテゲテゲテ。
あ、女子同士が仲良くしているトコも萌えるんですがね。ムッハー。
おかげでかなりコードが長いけどね。エアコン使う時はコンセントひとつ埋まってまうし。