歩いて巡る東海道五十三次宿場巡り全15回(8)

歩いて巡る東海道五十三次宿場巡り全15回(8)
（小田急トラベル）
第３回：横浜駅から戸塚まで（その３）
２００７年５月３日（木）

＜オーロラシティーから戸塚駅まで＞

■オーロラシティーで昼食
　12時23分に東戸塚駅近くのオーロラシティーに到着する。私は，前回顔見知りになった藤沢の方と一緒に，広場の片隅の木陰に座り込んで，昼食を摂る。暑くも寒くもない。とても心地が良い季候である。食事をソソクサと済ませた後，リュックを枕にして，地面に上向きに寝ころんでみる。頭上には雲一つない青空が広がっている。ついついウトウトしたくなる。
　偶然私の近くに座っていた方と，３人で四方山話を始める。この方は，一昨年からこの宿場巡りに参加しているという。そして，今日の区間を歩くと，全コース完歩になるとのことである。この方の話しによれば，この宿場巡りも箱根を過ぎた辺りから，仲間のことが良く分かるようになり，一層楽しくなるそうである。

■大山道入口
　13時15分に，オーロラシティーを出発する。再び旧東海道に戻り，一路南南西に向かって歩き始める。住宅地の中の曲がりくねった細い道を下って，13時31分に環状2号線を横切る。この辺りの坂道を品濃坂と呼んでいる。
　その後，暫くの間，住宅地の中を歩き続ける。
　13時49分，大山道入口を通過する。道路沿いの金網に「柏尾の大山道入口」と書いた案内板が建っている。道すがら話を交わすようになった元中学校社会科の先生によると，この辺りは最近まで一面の田圃だったという。ここ10年ほどの間に随分と宅地化が進んで，昔の面影がなくなったと嘆く。

　　　　　　　　　　　　＜大山道入口＞

　「ここから大山まで，昔の道を辿ってみるのも面白いですね・・・」
と誰かが言っている。

■江戸方見付跡
　私達は，13時55分にバス停「追分入口」近くの3差路を右折し，14時00分に五太夫橋を渡る。
　小田原後北条の家臣，石巻五太夫が，後北条滅亡後に江戸へ移る徳川家康を，この辺りまで出迎えたという故事から，五太夫橋と名付けられたという。
　五太夫橋を過ぎると，再び国道1号線の広い道に出る。自動車の騒音を聞きながら，歩道をテクテクと歩き続ける。

　　　　　　　　　　　＜五太夫橋＞


　　　　　　　　　　　　＜宝蔵院＞

　14時02分，宝樹院を通過する。そして，その直後，14時03分に江戸方見付跡を通過する。私達が歩いている反対側にあるVOLKSというレストランの前に江戸方見付跡の案内碑が建っている。私達は遠目でこの案内碑を眺めながら通過する。主要な街道の宿場の出入口に，見付と呼ばれる構造物が設置されていたという。

■戸塚一里塚跡
　14時09分，戸塚一里塚跡を通過する。ここは江戸から数えて10番目の一里塚だが，何も残っていない。ただ，立て看板があるだけである。

　　　　　　　　　　　＜戸塚一里塚跡＞

　戸塚一里塚からほんの少し歩くと吉田大橋に到着する（14時09分）。広重は，この橋の付近から「東海道五十三次戸塚宿」の描いたと言われる。

■戸塚駅東口に到着
　14時20分，私達は無事，戸塚駅東口に到着した。先頭グループと後のグループとの間は，かなり開いてしまったが，大方の参加者が集まったところで，主宰者の挨拶がある。今回で完歩した方の挨拶を伺ってから，一同拍手。そして解散。

　　　　　　　　　　　　＜戸塚駅で解散＞

　私は，戸塚14時20分発の横須賀線電車で，鎌倉へ向かった。これから，私の知人が鎌倉で開いている絵の個展を見に行く積もりである。

＜第３回のまとめ＞

　こうして，第３回の東海道五十三次宿場巡りは終わった。第３回目の歩行距離は13.0頃メートル。歩行所要時間は休憩時間を含めて5時間19分(5.32時間)であった。平均歩行速度は2.44キロメートル／時であった。
　今回のコースには権太坂，焼餅坂など，道中に起伏があるだけでなく，多くの史跡があるので飽きることがなかった。幸いなことに天候にも恵まれ，ラッキーなハイキングを楽しむことができた。
　第４回目は，2007年6月10日（日）に開催される予定である。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（第３回おわり）