中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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鎌倉を一巡り

2007年05月08日 19時37分14秒 | 鎌倉あれこれ


             鎌倉を一巡り
             (単独散策) 
          2007年5月8日(火)


■「逆」メタボリック症候群
 昨日(5月7日)も良い天気であった。でも,残念ながら所用があって山へは行けなかった。そして,今日も良い天気である。好天気が続くと,「逆メタボリック症候群」が発症気味の私は,もう家にジッとしていることはできない。といって,今からでは,塔ノ岳へ登るには遅すぎる。私はすぐさま鎌倉を一回りしてくることに決めた。
 水を入れたペットボトル1本をナップザックに入れて,10時過ぎに家を出発する。鎌倉中央公園の縁を廻るようにして,山ノ内浄水場脇の山道に入る。つい先日までは,この弾道からも,枯れ木の間に富士山が見えていたが,今はもう沢山の若葉に遮られて全く見えなくなっている。

■四季折々の六国見山
 緑陰の尾根道を辿って,見晴台に出る。ここから眺める六国見山の風景は,何時眺めても,何回眺めても飽きることはない。ついこの間までは,六国見山は満開の山桜で飾られていたが,今は清々しい新緑に覆われている。

        <山ノ内の尾根から見た六国見山>

■北鎌倉のコンビニ
 山道を下って北鎌倉の閑静な住宅地に入る。数年前に,オランダから来日していた中年女性に,この辺りを案内したことがある。彼女は「日本の各地を駆け足で廻ったが,静かな北鎌倉が一番印象に残った」と言っていた。
 北鎌倉駅近くにある行きつけのコンビニに立ち寄る。陳列棚の整理をしていたコンビニのご主人が目ざとく私を見付けて,
 「やあ・・Flower-hillさん。今日はどちらを廻るんですか・・」
と私に話しかけてくる。この挨拶を切っ掛けに,5分ほど四方山話に花を咲かせる。
 北鎌倉駅は相変わらず観光客で混雑している。
 踏切を越えて円覚寺側の小径に出る。ネコの居るお店の階段にプリンちゃんが座っているのが見える。私はプリンちゃんの写真を撮りたくなった。すぐに,カメラを取りだして,構えたときには,もうプリンちゃんの姿はない。残念。

■勝上嶽から天園ハイキングコースへ
 名月谷から山道に入る。数名のハイカーが私と前後する。そして勝上嶽展望台に到着する。修学旅行の生徒さんが数名,展望台で休憩を取っている。残念ながら辺り一面が霞んでいて,富士山は全く見えない。
 天園ハイキングコースに入る。沢山のハイカーが楽しそうに歩いている。平日のためか,年輩者が多い。私はノンビリとしたペースで「峠の茶屋」を目指す。途中で,のらネコが1匹,ニャーニャーと鳴きながら,しきりに私の顔を見ている。多分,食べ物が貰えるかも知れないと思っているのだろう。

          <緑陰にネコ>

■2人連れの年輩の女性
 暫く進むと,年輩の女性,2人に声を掛けられる。
 「この道の終わりまで,あとどのくらいありますか?」
と私に聞く。
 「終わり・・って,どちらへ行かれるんですか」
 「私達,初めて来たんで,良く分かりませんが,どこかお寺の側に出られるって,聞いてきました・・」
 これには私も困惑したが,「どこかのお寺」とは,多分,瑞泉寺のことだろうと推察する。もう覚円寺へ降りる道を通り過ぎてから大分歩いたところまで来ている。
 「そうですね・・・ここからですと,獅子舞を下るか,それともハイキングコースをそのまま辿って瑞泉寺へ出るかでしょうね。それとも,今来た道を戻って今泉に出るかですよ・・・」
 結局,このお二人を「峠の茶屋」付近まで案内する。

■やっぱり健康なのだろう
 お二人の超ユックリペースに合わせて,ソロリ,ソロリと歩き続ける。日曜日に降った雨のために岩稜帯は結構滑りやすい。注意しながら,やっと12時15分頃,太平山山頂に到着する。
 「ここが鎌倉で一番高いところですよ・・・」
と説明する。2人は,
 「ここが,一番高いところですか・・・帰ってから自慢しなければ・・」
と大喜びする。
 話し込んでいく内に,2人の中で,腰が少し曲がっている年輩の方が,flower-hillと同い年の×5才であるとが分かる。これには,この女性も,私も,大変ビックリする。
 「随分お元気そうですね・・・どこも悪いところがないんでしょう・・?」
と私に聞く。私自身,特段に健康だとは思っていないが,健康診断で悪いと指摘されることもないし,痛いところもないので,まあ健康なのだろう。言われてみれば健康なのだろう。最近,年を取ってくると,何気なく息をしていること自体が,とても幸せなことのように思えてくる。

         <天園ハイキングコースにて>

■ご常連
 12時30分頃,峠の茶屋に到着する。店内は結構沢山の客で賑わっている。片隅でご常連のメンバー5名が,例によって酒盛りをしている。前回,このブログで紹介したEさんも居る。私がEさんに挨拶するために近付くと,Eさんは,ボデーランゲージで,
 「ここへ座れ・・」
と,自分が座っている隣の席を,私に勧める。ご常連は,それぞれが酒の肴を持ち寄って,楽しそうに飲んでいる。Eさんが私に,
 「ところで,仙人にここのところ会ってないな・・どうしているか知ってる・・?」
と聞く。
 そう言えば,私も仙人に暫く会っていない。

■獅子舞を下る
 13時頃,ご常連とお別れして,帰途につく。峠の茶屋の入り口付近にいた先ほどのお二人が下山口を教えて貰いたいような素振りである。そこで,獅子舞への分岐まで案内する・・・が,二人の足下が覚束ないので,結局,獅子舞を降りきるまで面倒を見る。
 その頃,小太りの中年男性が,私達に追いつく。
 「今日は朝比奈切通から,ここまで歩いてきましたよ」
と自慢げに話しかけてくる。
 この方は,現在リハビリ中で,半年ほど前から,週に1回程度,散策をしているとのことである。私達が初めて鎌倉に来た仲間と勘違いして,色々と説明をしてくれる。私も成り行きで有り難く拝聴する。大塔の宮で,この方々とお別れしてから,全速力で鎌倉駅まで歩き続ける。やっと自分のペースに戻ったような気がして「ほっ」とする。小町通付近は,観光客や修学旅行の生徒で,大変混雑してる。
 私は,鎌倉駅西口にある行きつけの喫茶店「陶季」で「源氏山ブレンド」を味わってから帰宅するつもりだった。だが今日は火曜日。定休日である。そのまま源氏山公園を抜けて,15時30分頃,源氏山公園を通り抜けて帰宅した。
 自分の部屋は,出掛けたときのままで,えらく散らかっている。
 今日一日,自分は,一体,何をしていたのだろうか。ただ漫然とフラフラしていただけ。もう少し目標を持って計画的に過ごさなければいけないなと反省する。
                      (おわり) 

 
 



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