中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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台湾訪問記(1)  プロローグ

2012年03月02日 04時37分12秒 | 東南アジア訪問記 

[復刻版]      台湾訪問記(1)  プロローグ
        (国際比較管理学術会議(高尾)参加記録)
               1997年5月24日(木)~28日(月)

  ************まえがき*************** 

 私は,今,自分の過去を振り返る旅を続けている.
  つい先日,東南アジア訪問記の整理を終えたばかりだが,今回は1997年に訪れた台湾高尾の記録を纏めることにしたい.

 今回も古い3.5インチフロッピーディスクに残っている残骸のような記録を,なるべく原型のまま復元して,整理する積もりである.今回は,多分,数回で終わるだろう.
 あらためて,15年前の記録を見ると,さすがに当時は現役.過去の自分が如何に活発に活動していたかを垣間見ることができる.時々刻々の変化は小さいように思えるが,こうして15年の歳月を経過してみると,当時の自分の姿が,まるで他人のことのように思えてしまうほど羨ましくなる.同時に,そうだ,これからももっと前向きに活動しなければと過去の自分に励まされているような気分になる.

  *********************************

※以下は1997年の原稿のまま.ARENA掲示板に連載したものである.
    (2012年注:このARENA掲示板は,現在閉鎖されている.)


<はじめに>

■切っ掛け
 私は,今回の台湾5日間の旅を終えて,月曜日の深夜に帰国した.
 振り返ってみると,難行苦行の連続だったが,達成感も大きく感じた旅であった.
 翌日はバッチリ授業.
 そして,翌々日の今日,1997年5月30日(火)は,無理をして午前中に仕事を切り上げて,午後は,たっぷりと,源氏山,祇園山界隈を散策した.
 台湾に比較して,やさしい自然に迎え入れられて,私も,実はホッとしているのである.
 ところで,私は,陽気な酒席が好きな癖に,肝心の酒が弱い.だから,少々酒が入ると,どうも気が大きくなるところがあるようだ.酒席での,ひょんな経緯(イキサツ)から,台湾の高雄を訪問する羽目になった.
 経緯は,こうである・・・・・
 昨年(1996年)11月初旬,某大学で,某学会秋季全国大会が開催された.この学会には,私の研究仲間も,沢山,参加しているので,たまには発表しないとまずいなと,心が疼いていた.
 大会前日に,同じ会場で,韓国,台湾,シンガポールから研究者を招待して,シンポジウムが開催された.暇人の私は,どうせ会場へいくのなら,ついでに,咄嗟の出来心で,このシンポジウムにも参加することにした.
 飽きっぽい私は,途中から,シンポジウムにうんざりしてきた.だが,その後の懇親会は楽しかった.懇親会の会場には,海外からの参加者も多数いた.
 海外からの参加者の1人に,台湾高尾市にある国立中山大学教授L先生が居られた.L先生は,人なつっこい丸顔で,流暢な英語で,陽気に話しかけてくる.瘋癲先生(2012年注;FHの当時の仇名)も,何となくつられて,英単語羅列型のブロークン英語で雑談する.酒を酌み交わす内に,私も,だんだんと気が大きくなる.その内に,L先生から,来年,中山大学で開催される何とかという国際会議で,研究発表しないかと誘われる. 止せば良いのに,
 「よっしゃ,国際親善だ.やりましょ~う !!」
二つ返事で,私は,見境もなくOKしてしまった.

■同行者を誘う
 私は英語が苦手である.
 何しろ,私が中学校(旧制)に入った頃は,英語は敵性外国語である.したがって,敗戦後になって,新制中学校に移行されるてんやわんやの時代まで,全くABCは勉強しなかった.
 とにかく,「ド,レ,ミ,ファ,ソ,ラ,シ,ド」が,「ハ,ニ,ホ,ヘ,ト,イ,ロ,ハ」の時代である.
  それでも和文英訳程度のことは,大学受験で習った英語を駆使して,危なっかしいが少しは何とかなる.これをネーティブに朱を入れて貰えば何と形が付く.が,質疑応答の時に,何とも名状のしようがない巻き舌英語で捲し立てられると,皆目,言っていることが聞き取れない.これには閉口する.
 その後,私は,何度も,何度も,安易に発表を引き受けてしまったことを後悔した.まさに後悔先に立たずである.
 月日の経つのは早い.
 年が明けると,もう,この国際会議が心配になり始める.そこで,私は一計を案じた.それは被害者(同じ孔の狢)を増やすことである.某フォーラムにも,この大会に参加しようと呼びかけた.その結果,仲間3人が大会で発表することになった.そして,発表はしないものの大会に参加するメンバーも数名に増えた.
 結果的には大成功であった.
 そのときのメモが若干残っているので,ご紹介することにしよう.

第1回 プロローグ

  [大まかな日程]

 私たちは,ずぼらを決め込むために,羽田発の中華航空を利用した.
 高雄への直行便は,月~金までしかない.そこで,台北乗り換えで高雄へ行くことにした.なるべく安く行くことにしたので,ダイナスティツアーというあまり良く知らないパックを選んだ.4泊5日の旅である. 朝食は毎日.夕食1回.到着当日と翌日1日は,観光がついているが,翌日からはフリーである.このフリーの時間は,ICCMの国際会議に出席していた.
  観光にはお土産屋に連れ込まれるコースが必ずついているが,これが,また難物である.
 到着した日は,高雄市内の公園や湖を観光した.夕方,ISフォーラムのオフミを開催して,ご当地出身のO先生の講義を拝聴した.  

                   ___  
       \         _●台北|__ 
     本  /        | ・↓新林   \ 
        |   台   /  ↓           |
     土  /    湾  | ↓          ○ |
         |     海  | ↓         花連 | 
        |     峡  / ↓            / 
        /         | ↓             |
       /          | ↓             / 
                 | ●高雄         / 
                 \            /
                  |           /
                 \        / 墾丁
                   |  ■  /   国立
                      ̄       公園

 その後,とてつもないエネルギーに満ちた夜の繁華街を見物した.
 これらについては,追々,回を重ねて紹介していくことにしたい
 (
2012年注;ただし,このブログで取り上げるのは,あくまで旅行記.発表内容には言及しない.)

[寸評]

 私にとって,台湾訪問は,もう何回目になるだろうか.
 でも,仕事では,何時も台北近辺にしか行っていないし,家内と観光したときも台北や花連付近にしか行っていない.それに高雄市を訪れたのは,今回が初めてである.
 夏至間近の季節である.北回帰線直下の高雄では,「陰」がもっとも少ない季節である.正直なところ,暑いところである.高雄市の街路はとても広くて,幹線道路は,片道2車線,さらに植木が並ぶ分離帯があって車道が1車線ついている.その外側に街路樹が植えられて歩道がある.高層ビルが林立している.人口約140万人.台湾第2の大都市である.
 運転は少々荒っぽいが,車体を黄色に塗ったタクシーの中は,予想外に綺麗である.走行メータもついていて,運転手の服装もきちんとしている.
 中山大学は海に面した高台に作られている.キャンパスが広く,清潔で素晴らしい大学である.教員の95パーセントが米国の大学でPh.D.を取得しているという.皆上手に英語を話す.いかにもエリートが集まっているという印象を受ける.
 台北や花連には日本人観光客が,”わんさか”といるが,ここ高雄では,日本人の数が比較的に少ない.けれども,免税店は当然ながら,観光スポット,デパートなどには,必ず日本語を話す人がいる(さすが,何回か通ったスーパーには日本語を話す人は居なかった).対日感情は,それ程悪くないように思えた.
 書店,CD売り場へ行くと,日本からの雑誌,単行本,CDが満載である.随分と日本文化が浸透しているのに驚かされる.カラオケの曲は,ほとんど日本語だという.
 さて,免税店では何も買わなかった私も,ホテル間近のスーパーマーケットには,度々足を運んだ(結局,ほとんど何も買わなかったが).ここは,とても面白かった.そこに並ぶ商品の漢字を見ていて,なるほど漢字では,こんな表現をするのかと,えらく感心したものがある.それをクイズにしておこう.

 問題 次に示す漢字は,何を表しているか?
      ただし,商品以外の名称も含まれる.
    (1)液体電蚊香  45日毎瓶使用   360元(1元は約4円)
    (2)馬桶自動清潔剤      6個    85元
    (3)魔術霊                 65元
    (4)新開幕歓迎光臨           ----
    (5)冷気孔香水              69元
    (6)吹風机                349元
    (7)浴室配件系列彩色活動放衣架  199元
    (8)寄物柩                   ----
     (10)購物籃                  ----
                                                (つづく)

「東南アジア訪問記」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/69089d3ed134b200e641d549e9f62a9c
「東南アジア訪問記」の次回の記事
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