<神奈川県民ホール>
沢山の知人に来て頂いた神奈川美術協会公募展(第4日目)
2013年4月2日(火)~7日(日)
第4日目;2013年4月4日(木) 快晴春うらら
■もう展覧会4日目を迎える
早いもので,今日は公募展4日目になる.今日も,朝から,嬉しい春うららの上天気.
朝,近くに住んでいる娘から,孫娘を連れて“展覧会会場に行くよ”という携帯メールが入る.爺の画いた下手くそな絵でも,孫に見て貰えれば,この上ない喜びである.それに,今日は元勤務先のOさんと,M尾さんも会場に来られるという連絡を頂戴している.会場への連日のご出勤で,私は妙な疲労を感じているが,こんなに沢山の方々にご来場頂けるならば,張り切って会場に趨かなければいけない.
■久々にバスに乗って大船へ
とはいえ,何時もならばこんな上天気ならば自宅から大船駅までノンビリと歩きながら出掛けるはずだが,今朝は何となく疲労感があるので,久々に大船駅までバスに乗って出ることにする.
10時過ぎに自宅を出る.自宅近くのバス停からバスに乗車する.バスは意外に混雑してるので,ウンザリしながら乗車口近くで立ち席のまま我慢するしかない.
バスは,直ぐに次の停留所に到着する.また数名の乗客が,混雑するバスに乗り込んでくる.私は口には出さずに,
“もう,好い加減にしてよ・・・もう乗れないよ”
と愚痴を言う.
最初に乗車してきた男性を見て,ハッとする.私と同じ勤務先の会社に居られた方,Mさんである.
「やあ,やあ,・・・暫く」
と,混雑するバスの中で小声で挨拶する.
Mさんは東京まで行かれるというので,私も横浜駅まで,Mさんとご一緒することにする.丁度,横須賀線東京行の電車が来たので一緒に乗車,横浜まで四方山話を続ける.その結果,
Mさんにも,明日,展覧会場に来て頂くことになる.有り難い話である.
そんなわけで,明日はMさんの他にも若干の方にお越し頂く予定なので.それこそ連日会場通いをし続けることになる.結構,結構!
一方,Mさんから昔の職場の同僚が,最近,突然永遠の旅立ちをしたことを知らされる.この訃報を知って愕然とする.あの元気な彼が逝ってしまうとは…何ということだ.
■横浜公園の花壇
私は横浜駅で根岸線に乗り換えて,関内駅で下車する.そして,まっすく会場へ向かう.
途中,横浜公園でちょっと道草をする.というのも花壇の花が余りにも綺麗なので,花の写真撮るのに夢中になってしまったからである.今日は平日にもかかわらず,沢山の方々が公園を散歩している.
それぞれの花に名前を書いた木札が立ててあるが,どれもこれもカタカナ名で読むのも煩わしい.とてもではないが覚える気には到底なれない.だから,ここでも十把一絡げにして「綺麗な花の写真」ということにしておこう.
■山下公園で一休み
春眠暁を覚えずと言うが,私の場合,どうも乗り物に乗ると眠くなるようである.今日も大船から関内までのわずかな時間,電車に乗っただけなのに,途中で眠くなる.
横浜公園に咲く沢山の花を見ても,まだ少し眠気が残っている.このまま会場に直行しても眠気は完全には撮れないだろうと勝手に決めつけて,取りあえずは展覧会場を通過して,山下公園に向かう.
公園内のコンビニで清涼飲料水を購入してから,港に面したベンチに座る.海を眺めながら冷たい飲料水を飲んでいると,一度に目が覚めてしまう.
右手には氷川丸が浮かんでいる.もう,かれこれ10数年前に,この船で某学会の全国大会を主催したことを懐かしく思い出す.
“あの頃は,オレも若かったな~ぁ…,張り切っていたな~ぁ…”
私は,当時,活発に活動していた自分を懐かしく思い出す.
「そうだ! どこかで昼食にしなければ…」
でも,あちこちとレストランを探し回るのも面倒なので,会場でもある神奈川県民ホール2階にある某レストランで,ビーフカレーを戴く.
<会場2階の某レストランのカレー>
■沢山の知人がお越しになる
昼食を終えて,展覧会場に入る.
まずは,受付で来場者の名簿を見せて頂く.すると,山旅スクールの某さんとそのお仲間2人が来場されたことが分かる.某さんからは,あらかじめ来られるという連絡はなかったので,失礼してしまった.慌てて,「会場に居なくてスミマセンでした」という趣旨の携帯メールを発信する.
会場をウロウロしていると,会長が乳母車に乗せた可愛い赤ん坊をともなっている.
「お孫さんですか…?」
と伺うと初孫だという.
忽ちの内に,赤ん坊の廻りに,何人かの会員が集まてくる.会場のどの絵よりも,赤ん坊の方が人気である.
私もお孫さんと,お孫さんを取り巻く方々の写真を何枚か撮影したが,プライバシーの問題があるので,残念ながら,ここで披露することはできない.
そうこうしている内に,私の娘と孫が会場に到着する.2人と一緒に会場を回っていると,元の勤務先で同じ職場に居られたY川さんがお見えになる.さらに,暫くすると,同じく元勤務先の仲間でありOさんとMさんが合流する.さらに,山旅スクール関係の3人,それに,塔ノ岳常連のM田ご夫妻も,突然,お越しになる.私は嬉しい悲鳴を上げそうになる.
このように沢山の知人,友人,親族に拙い絵を見て頂けるとは,もう,これは何とも表現できない嬉しさである.
会場で沢山の写真を撮るが,ブログへの掲載の了承を得ていないので残念ながら省略する.
私が3枚の絵をみた見た複数の方から,
「FHさんの絵は,これまでと違ったね…」
と何回も指摘される.
ところが,自分では,どこがどう違ったのか,全く分からない.私は自分の頭の中で,急に雅楽が響き始めたような戸惑いを感じる.
“違いって,何だろう?”
これは実に面白い命題である.
私は,会場を回りながら,今後の勉強のために,山をテーマにした絵を選んで写真を撮らせて貰う.
■帰りにコーヒーを賞味する
ご来場頂いた皆様と一緒に,15時40分頃,会場を後にする.
途中,元勤務先のお二方と,日本大通りにある某ファストフード店で一休み.ここは,セルフサービスのお店である.20種類ほどのコーヒーが並んでいる.私はキリマンジャロを選ぶ.その理由は,カタカナばかりの銘柄名の中で,唯一,馴染みのある名前がキリマンジャロだったからである.それもコーヒーの名前として知っているのではなく,たまたま数年前にキリマンジャロに登ったことがあるからに過ぎない.
私の直ぐ隣に居る女性が,
「キリマンジャロは美味しいですか?」
と私に聞く.私は戸惑う.正直なところ,他のコーヒー豆との違いなど私には分かる筈もない.
「さあ・・・人それぞれで好みがありますから・・・分かりません」
と無責任な応答をする.
日本大通りに置いてある露天のテーブルに座ってユックリとコーヒーを賞味する.何だかパリ-に滞在しているような気分になる.お一人から,
「FHさんは,コーヒーの味分かりますか」
と質問される.答えは簡単,
「味なんて分かるわけないでしょう…コーヒーなら何だって良いんです」
内心では,
“毎日のようにコーヒー店通いをしているのに,味が分からないなんて…オマエ馬鹿か!」
と自分を揶揄する.
<大きな紙カップになみなみとコーヒーを入れる>
■根岸線で大船へ
横浜公園を通り抜けて,関内駅へ向かう.
端の名前は,私に分かるはずもないが,とにかく美しい.
夕時の根岸線の電車は,席を探して漸く座れるほどの混雑である.別に時間を気にして行動しているわけではないが,奇しくも昨日と同じ時間に大船駅に到着する.
<横浜公園>
■4日目も無事終わった
大船駅からのバスは,例によって大混雑.まるでラッシュアワーのようである.それも乗客の大半が高齢者.大変と言うより,足腰が弱くなった老人が,やっと立っているのを見ると気の毒を通り越して,憤りすら感じる.
“バス会社よ…ナントカならないんかよ”.
と怒鳴りたくなる.
漸くの思いで混雑するバスを忍いで無事帰宅する.
帰宅後,会場でM田夫妻から頂戴したお土産を拝見する.お心遣いが有り難く勿体ない.
こうして,4日目の展覧会も大勢の知人,友人に支えられて,無事終了した.なんとも嬉しいことである.感謝,感謝の1日であった.
(つづく)
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