＜路傍の石塔群＞
中山道六十九宿巡り（第10回目);第３日目(3);中山道中間点を通過
（五十三次洛遊会）
２０１１年９月１６日（金）～１８日（日）
第３日目；２０１１年９月１８日（日） （つづき）
＜ルート地図＞
＜中山道中間点＞
■中山道中間点に到着
第5中仙道踏切を渡る．なだらかな登り坂になる．蒸し暑い中，ダラダラと登り坂を歩くのは結構疲れる．どうしても先頭を行く人と跡の人ではばらけてしまう．事前に準備した地図を眺めて，絶えず現在地を確かめながら歩く．
事前の調査で，中山道中間点の位置を100メートルほど手前に間違えて記録していたのに気がつかないで，そろそろ中山道中間点ではないかと思いながら歩き続ける．だんだんと心細くなってきた頃，漸く中山道中間点に到着する（11時51分）．
傍らに水神が祀られている．
中間点の案内板によると，ここは江戸，京都双方から67里28丁（約266キロメートル）に位置しているという．ということは，私たちは，毎回少しずつしか歩いていないが，すでに江戸日本橋から266キロメートルほど歩いたことになる（もっとも，私の場合は高崎から軽井沢の間が脱落しているが）．
＜中山道中間点＞
■とにかく万歳
中間点で一休みしながら，全員でお互いの健闘をたたえ合いながら万歳をする．
この辺りは木曽駒高原と呼ばれるところらしい．木曽観光連盟の資料によると，この辺りに木曾義仲の練兵場があったようである．吉川英治『新平家物語』や『宮本武蔵』の舞台にもなったところだと，この資料には書いてある．
＜中山道中間点で万歳＞
■道の駅で昼食
中山道中間点で左折して国道19号線に出る．国道を挟んで反対側に道の駅がある．水戸の駅の食堂で昼食を摂ることにする．
丁度，お昼時とあって，食堂は混雑している．色々考えるのが面倒な私は，カレーライスを注文する．カレーライスは手間が掛からないためか，すぐに注文した品が出てくる．辺りの忙しない雰囲気に押されて，何となくソソクサと食べ終わる．
＜道の駅のカレーライス＞
＜いよいよ木曽福島町＞
■裏道に入る
昼食を終えて，再び元の中山道中間点に戻り，その先を歩き始める．
バス停小沢から進行方向右手の細道に入る．分岐に道祖神らしい石塔が立っている．
＜右手の細い道に入る＞
■正沢川
ガードレールの切れ目から，中山道の案内板に従って，草道に入る．静かで気分催行である．少し滑りやすい下り坂を進むと，正沢川に出る．
12時54分，鉄の網でできた橋を渡る．
正沢川を渡ると，いよいよ木曽福島町である．
＜正沢川の鉄網橋＞
■薬師堂と中原兼遠屋敷跡案内板
13時01分，薬師堂の前を通過する．
近くにある案内板によると，「中原兼遠屋敷跡」が近くにあるようである．どうやら中央本線の線路を越えた先にあるようなので，とても廻ってみる時間がない．
木曽観光連盟の資料によると，中原兼遠は，木曾義仲を育てた武将で，巴御前は中原兼遠の娘で，この屋敷で生まれたとのことである．
＜薬師堂と中原兼遠屋敷跡案内板＞
■義仲の手習天神
栗本という集落の中を歩く．古い家並みが続く．天神橋を渡るとすぐに義仲の手習天神に到着する（13時01分）．資料１（p.202）によれば，木曾義仲を祀ったところだといわれているようである．一方，資料２（p.116）によれば，手習天神は，木曾義仲のために，中原兼遠が北野天満宮を勧請したものだという．木曽観光連盟の資料には，木曽義仲，巴御前の勉学のために北野天満宮を迎えたとある．
まあ，いずれにしても木曾義仲縁の神社である．
＜手習天神＞
（つづく）
[参考資料]
資料１；今井金吾,2005,『新装板今昔中山道独案内』日本交通公社
資料２；岸本豊,2007,『新版中山道69次を歩く』信濃毎日新聞社
資料３；木曽観光連盟,2010,『真宗木曽路中山道を歩く（改訂版）』木曽観光連盟
「中山道六十九宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/cee6ac4e0002aa534cf2fe1615433db9
「中山道六十九宿」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dd93d51cf5aea2a36fa5bda56394a965
